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塗料ブログ

2025.07.30

乾式塗装ブースとは?メリット・デメリットやコスト削減の方法を紹介

「乾式塗装ブースについてメリットやデメリットについて理解した上で導入したい!」とお考えではありませんか?

乾式塗装ブースにはメリットも多くありますが、デメリットも存在します。

本記事では乾式塗装ブースについてわかりやすく解説して、デメリットを改善する方法についても紹介しています。

乾式塗装ブースの導入を検討されている方は必見です。

 

乾式塗装ブースとは?

乾式塗装ブースとは、その名のとおり乾燥した状態で塗料ミスト(オーバースプレー)を吸い込んでフィルターで捕集する設備のことです

フィルターを用いて空気中の塗料粒子をろ過して、キレイな空気を外部に排出する仕組みとなっています。

乾式塗装ブースの対となる存在なのが湿式塗装ブース(水洗式ブース、ベンチュリーブース)です。

フィルターではなく水を用いて塗料を捕集する設備であり、塗料ミストの飛散が多い現場に向いています。

両者の違いについては以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

参考:塗装ブースについて|湿式と乾式の違いや導入事例・導入手順を紹介

 

乾式塗装ブースの構造

乾燥塗装ブースにはフィルター式やトラップ式などいくつかの種類がありますが、基本的な構造と原理は同じであり、以下で構成されています。

作業空間

塗装作業が行われる場所

排気ファン

ブース内の空気を吸引する役割

フィルター

排気ファンで引っ張られた空気が通ることで塗料を捕集する。設備に据付けられている一次フィルターと後付けできる二次フィルターがある

乾燥塗装ブースの能力を決めるのが排気ファンとフィルターです

どちらも導入から時間が経つと能力が低下するため、小まめなメンテナンスが必要となります。

 

乾式塗装ブースのメリットとデメリット

乾燥塗装ブースには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

対となる存在である湿式塗装ブースと比較した表にしました。

ブースの種類

メリット

デメリット

乾式塗装ブース

・導入コストが安価

・メンテナンスが容易

・省スペースで対応可能

・塗料の捕集がしきれなかった場合、外部に飛散する恐れがある

・フィルター交換を怠ると火災のリスクがある

湿式塗装ブース

・塗料ミストを強力に捕集でき、外部への飛散が少ない

・大型部品の塗装に向いている

・構造が複雑で導入コストが高価

・メンテナンスが大掛かりになる

・付帯設備もあり設置スペースが広くなる

このように乾式と湿式でメリットとデメリットが変わってくるため、自社のニーズに合わせて適した塗装ブースを選ぶことが大切です。

 

乾式塗装ブースでよくあるお困りごと

乾式塗装ブースをお使いのユーザー様では、以下のお困りごとを抱えているケースが多くあります。

  • 塗料の種類によっては発火のリスクが高まる
  • 外部へ塗料が飛散する恐れがある
  • 一次フィルターの交換コストが高い

それぞれの詳細を確認していきましょう。

 

塗料の種類によっては発火のリスクが高まる

溶剤系の塗料やシンナーを多用する塗装では、フィルターに付着した塗料成分が静電気や熱によって発火するリスクがあります

特にフタル酸塗料を乾式塗装ブースで使用しているユーザー様は注意が必要です。

フタル酸塗料に含まれる溶剤や樹脂は、空気中の酸素とゆっくりと酸化反応を起こします。

この際の反応熱が自己発火につながる恐れがあるのです。

フィルターに塗料カスが蓄積された状態は非常に危険なため、定期的な清掃やフィルター交換が欠かせません。

 

外部へ塗料が飛散する恐れがある

フィルターの目詰まりや経年劣化、排気ファンの能力が低下した場合、塗料ミストが回収しきれずに外部へ飛散してしまう恐れがあります

人体に有害な有機溶剤を使用している塗料では、近くにいる作業者の健康を損なうリスクが高まるだけではなく、周囲の環境を汚染するため早急な改善が必要です。

導入当初は問題なく能力を発揮できていても、フィルターや排気ファンの能力は少しずつ低下していくため、小まめなメンテナンスを行いましょう。

 

一次フィルターの交換コストが高い

乾式塗装ブースのランニングコストの大部分を占めるのが一次フィルターの交換費用です

塗料の使用量が多いほど、交換頻度が高くなるため、多くのユーザー様を悩ませています。

一次フィルターの交換頻度を下げるためには、後付けできる二次フィルターを上手に活用することが重要です。

二次フィルターは比較的安価であり、定期的なメンテナンスでも活躍します。

 

乾式塗装ブースのお困りごとはペイントストッパーが解決

乾式塗装ブースのお困りごとは、フィルターの詰まりや劣化の防止で改善できることがほとんどです。

ミドリ商会では二次フィルター『ペイントストッパー』での改善策をご提案しております。

ペイントストッパーは一次フィルターの前面に設置することで、塗料ミストを効率的に捕集できる商品です

一次フィルターへの負荷を下げられるため、高額なランニングコストを抑えられます。

またペイントストッパーを乾式塗装ブースの上からロール状で吊るしておけば、使用済みの部分を引っ張って切り取るだけで交換作業が完了するので、手間が掛かりません。

ペイントストッパーの詳細については、以下の商品ページをご確認ください。

■商品ページ:乾式塗装ブース補助フィルター『ペイントストッパー』

 

乾式塗装ブースのことならミドリ商会にお任せください

乾式塗装ブースは、湿式塗装ブースと比較して安価で導入でき、省スペースで作業できるのがメリットです。

ミドリ商会ではお客様のご要望に合わせて最適な乾式塗装ブースをご提案します。

ペイントストッパーはもちろんのこと、乾式塗装ブースの能力を維持するための定期点検も承っておりますので、導入をご検討の方はお気軽にお問い合わせください。

■商品ページ:『局所排気装置 年次点検』

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