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塗料ブログ

塗装ブースについて|湿式と乾式の違いや導入事例・導入手順を紹介

「塗装ブースの乾式と湿式って何が違うの?」「塗装ブースの選び方がわからない…。」とお悩みではありませんか?

ミドリ商会では塗装ブースの販売を行っています。お客様の現場とニーズに合わせて最適な塗装ブースをご提案可能です

今回は塗装ブースの概要や特徴、湿式や乾式の違いなどを紹介します。

実際にミドリ商会で導入した事例も紹介しますので、ブース選びの参考にしてください。

 

塗装ブースとは?

塗装ブースとは塗装をするための仕切られた領域のことで、局所排気装置のカテゴリーに含まれる設備です。

その他の局所排気装置には、溶接ヒュームを吸い取る集塵機や広範囲で換気ができるプッシュプル型換気装置などがあります。

余剰塗料を吸い込み、周囲に塗料を飛散させないことが塗装ブース最大の目的です。

塗装ブースを導入することで、下記のようなメリットがあります。

  • 塗装作業の効率アップ
  • 作業環境の改善
  • 作業者の安全確保

屋内で塗料やシンナーなどの有機溶剤を使用する事業所では、労働安全衛生法の有機則により、塗装ブースの設置が義務付けられています

塗装ブースを設置するきっかけはさまざまですが、中には労働基準監督署からの指摘で導入した事例もあります。

 

湿式と乾式の違い

塗装ブースには大きく以下の2種類があります。

  • 湿式ブース:循環水を使って余剰塗料を回収する装置
  • 乾式ブース:余剰塗料を吸い込んで直接フィルターに吸着させる装置

※湿式ブースは以前までポンプ式の水洗式塗装ブースが多かったですが、近年はポンプを使用しないベンチュリーブース(ノーポンプブース)が主流となっています。

塗装ブースを導入する際によくお聞きするのが「湿式と乾式、どちらを選べばよいかわからない」という声です。

両者の比較表を簡単に作成しましたので、ご覧ください。

 

湿式ブース

乾式ブース

導入費用

高価

比較的安価

設備寸法

大きい

コンパクト

捕集効率

メンテ内容

槽内のpH管理

槽内の清掃(年2~3回)

フィルター交換のみ

メリット

安定して塗料を捕集できる

外部への塗料飛散がほぼ無い

導入費用が安価

メンテナンスが楽

デメリット

日々の水質管理が手間

水が汚れると腐敗臭が発生

外部へ塗料が飛散する可能性がある

吸引力が低下しやすい

おすすめの現場

塗料の使用量が多い

周りに住宅がある

フタル酸塗料を使用

塗料の使用量が少ない

周りに住宅がない

塗装ブースを導入するときは、1日の塗装量や塗料の種類を考えて総合的に判断することが大切です。

例えば、フタル酸塗料を使用している現場では湿式塗装ブースを使用するようにしましょう

フタル酸塗料は塗料カスが集まると反応熱で発火する恐れがあります。乾式ブースの場合、フィルターに吸着しきれなかった塗料カスがたまる可能性があり、安全とは言い切れません。

どちらのブースを選んだらよいかわからない方は、まず塗料のプロに相談しましょう。

 

作業環境測定と湿式塗装ブースの関係

作業環境測定は湿式塗装ブースと深い関係にある現場の実態調査のことです。

作業環境測定について、簡単に確認しておきましょう。

作業環境測定は事業者の義務

作業環境測定は有機溶剤を取り扱う作業場で、6ヶ月毎に1回実施する実態調査のことです。

湿式塗装ブースを設置している現場は、作業環境測定の実施が必須となります。

作業環境測定を行うことは、事業者の義務なので、確実に実施するようにしましょう。

労基の立ち入り監査で警告を受ける可能性

作業環境測定の実施は義務ですが、実際には正しく行っていない事業所も存在します。

所轄の労働基準監督署(労基)が立ち入り監査に入った時に、

警告を受ける可能性があり、最悪の場合は書類送検されてしまうかもしれません。

作業環境測定を正しく実施していなかった場合、

6ヶ月以下の懲役、または50万円以下の罰金という罰則を受けることもあるので、注意しましょう。

労働者の健康を守るためにも必須

塗装現場では有機溶剤を取り扱う機会が多くあります。

有機溶剤は労働者の健康に影響を与える可能性がある物質です。

作業環境測定は、湿式塗装ブースの排気量が適切かどうか、有機溶剤の濃度が基準値以内かどうかなど実態調査します。

作業環境測定は、労働者の健康を守ることにもつながりますので、確実に実施するようにしましょう。

作業環境測定については、以下の記事で詳しく解説しています。

■関連記事|作業環境測定は何?正しく実施することのメリットを解説します。

 

塗装ブース導入事例

A社:湿式塗装ブース

業種

建築用ターンバックル製造

所在地

東海地方

導入のきっかけ

労働基準監督署からの指摘

建築用ターンバックルを製造するA社では、労働基準監督署からの指摘があり、塗装ブースの設置を検討されていました。

現場確認を行い、湿式ブースを2基導入した事例です。

B社:乾式塗装ブース

業種

金型交換装置製造

所在地

東海地方

導入のきっかけ

労働基準監督署からの指摘

金型交換装置の板金塗装を行うB社も労働基準監督署からの指摘があり、塗装ブースの設置を検討されていました。

ワークの大小に合わせて、2基の乾式ブースを導入した事例です。

 

湿式塗装ブースの導入手順

それでは、湿式塗装ブースを導入する手順を確認していきましょう。

ここでは実際にミドリ商会で対応した事例を元に解説していきます。

お客様からの問合せ

まずは湿式塗装ブースを導入したいお客様の問い合わせからスタートです。

お客様が湿式塗装ブースを導入したいと考える理由はさまざまですが、

「労基から指摘を受けてしまったから」という理由が多いかもしれません。

実際にミドリ商会にお問い合わせを頂いたお客様も、労基からの指摘がきっかけで湿式塗装ブースの導入を検討されていました。

塗料やシンナーの種類を確認

次のステップで、お客様がお使いの塗料やシンナーの種類を確認します。

塗料やシンナーの種類は、現場によって大きく異なるため、現状をしっかりと把握することが大切です。

塗料やシンナーごとにSDSと呼ばれる安全データシートを送付頂き、内容を確認していきます。

湿式塗装ブースを導入する現場の確認

次のステップは現場の確認です。

実際に湿式塗装ブースの導入を検討されている現場に足を運び、湿式塗装ブースを設置するための情報を収集していきます。

湿式塗装ブースでは、水と電気を使用するので、水道工事や電気工事が必要か等も合わせて確認しておきましょう。

図面提出・承認

現場で確認したことをベースに湿式塗装ブースの図面を、メーカーにて作成していきます。

納入予定図を提出し、お客様にご承認頂くステップです。

製作を開始してしまうと、後から変更が難しくなるため、面の段階で詳細のすり合わせをしておくことが大切だといえるでしょう。

手配・ブース製作

納入予定図にお客様からご承認頂いた後に、労基に提出する書類を揃えていきましょう。

その後、メーカーに手配して、湿式塗装ブースの製作に着手します。

納期はおおよそ約1〜2ヶ月です。

必要書類提出

労基に提出する資料としては、具体的に湿式塗装ブースを設置する30日前までに以下10種類の書類を提出する必要があります。

  • フードの形状図
  • 局所排気装置設計計算書
  • 機械等設置届
  • 局排装置摘要書
  • 全体図
  • 排気ファン仕様書
  • 排気ファン図面
  • 排気ファン性能曲線図
  • 排気系統図
  • 配置図

※提出書類が違う場合がありますので、詳細は所轄の労働基準監督署にお問合せください。

書類提出を忘れてしまった場合は、労基からの許可が下りるまで、湿式塗装ブースの設置ができないので、注意しましょう。

据付・試運転

いよいよ完成した湿式塗装ブースの据付を行います。

工期は水道工事、電気工事を合わせて約2週間で完了することが多いです。

据付完了後は、湿式塗装ブースの試運転を行い、能力に問題がないかどうかを確認していきます。

検収・引渡し

試運転で問題がなければ検収合格です。

湿式塗装ブースの納入仕様書や取説をお客様にお渡しして、引き渡しが完了します。



 

湿式塗装ブース納入後の対応

湿式塗装は導入して終わりというわけではありません。

しっかりと能力が発揮できる状態を維持することが大切です。

湿式塗装ブースの日常の清掃や点検について確認していきましょう。

日常の清掃

湿式塗装ブースは循環水を利用して、塗料のオーバーミストを回収する設備です。

そのため、使用していくうちに循環水が塗料によって汚れていってしまいます

湿式塗装ブースをキレイに保つためには、日常的に凝集剤を投入する方法が効果的です。

凝集剤を使うことで、循環水中の汚泥を回収しやすくなるでしょう。

おすすめの凝集剤については、以下の記事で解説しています。

■関連記事|湿式塗装ブースの堆積汚泥固化がブース内部をクリーンにする!

日常の点検

湿式塗装ブースは有機溶剤作業主任者による、日常的な点検が必要です。

ファンの吸い込みに問題がないかどうかなどを1ヶ月1回は確認しましょう。

湿式塗装ブースの能力が落ちると、塗装品質が悪くなるだけではなく、

労働者の健康にも悪影響を及ぼす可能性が高まりますので、点検は欠かさず実施してください。

作業環境測定の実施

湿式塗装ブースを設置している事業所では、6ヶ月に1回の作業環境測定が必須です。

作業環境測定士に実際に塗装現場にきてもらい、現場を測定してもらいます。

現場の有機溶剤濃度が高い場合、濃度が基準値以下になるように改善が必要です。

作業環境測定を正しく実施することで、労働者の健康を守ることにもつながるので、確実に実施しましょう。

 

塗装ブースのことはミドリ商会にお任せください

塗装ブースは湿式でも乾式でも決して安価な装置ではありませんが、塗装を行う現場では必須の設備です。

塗装効率を上げるためだけではなく、環境改善や作業者の安全も考えて塗装ブースの設置を検討しましょう

ミドリ商会では塗装ブース本体だけではなく、塗料や水質管理に使う凝集剤、作業環境測定の提案まで幅広く対応できます。

塗装ブースにまつわることをトータルで提案できますので、お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

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