鉄の塗装のプライマー処理について
新年も明けまして多くの方が仕事復帰されたものと思います。
みなさまにとって、2021年はどんなになるでしょうか?
今回は、塗装では大事な作業になるプライマー処理についてお話しいたします。
ー プライマー処理ってなに?
塗装の作業は基本的に、下塗り→中塗り→上塗りという流れで仕上げていきます。
プライマーは下塗り材の一般的な呼び方であり、プライマー処理とはこの下塗り作業のことを指します。
ー なぜ鉄の塗装時にプライマー処理をするのか?
このプライマー処理で、下地の表面が整い、上塗り塗料の密着性が高まることで、塗膜がすぐ剥がれず長持ちするので、非常に大事な作業と言えます。
防錆力の高いプライマーであれば、錆びにくくもなります。
プライマー処理は大事ですが、それと同じくらい素地調整(ケレン)が大事で、この素地調整とプライマー処理に100%の力を使ってほしいくらいです!
ー 素地調整とは?
素地調整とはプライマー処理より前の一番最初にする作業で、まず研磨紙で表面を削り、その後シンナーで脱脂します。この素地調整で、表面が荒くザラザラにし、余計な埃や油などが取り除かれるので、塗料の密着が良くなります。
表面がつるつるで光沢があっても密着は悪くなるので、ザラザラにすることが大切です。
丁寧に素地調整する場合は、ショットブラストと言って、小さい玉を鉄の表面にたくさん当てて荒らす、ということをする時もあります。
ー プライマー処理用のおすすめ塗料
★超速乾エグゼ(大同塗料)
とにかく指触乾燥が早く、作業での利便性が高いです!
★エポプライマー(大信ペイント)
エポキシ樹脂が多く含まれており、防錆力が高いです。
素地調整とプライマー処理は塗膜を長く持たせるためにとても大事な工程です。
ぜひ皆様にも気にしていただきたい部分だと、何回でも言います。(笑)
それでは、今回はプライマー処理についてお話ししました。