良いサビ?悪いサビ?
金属塗装にとってサビは大敵です。
今回は下記のテーマで情報をお届けします。
<目次>
①サビとは?
②良いサビ?悪いサビ?
③良いサビを活用した塗料
サビとは?
金属が環境物質との間で、化学反応や電気的な反応によって損なわれる現象を「腐食」と呼び、
その結果として生成される物質を「サビ」と言います。
サビには色々な種類がありますが、鉄に発生する赤サビは、私たちに最も身近なサビの一つです。
自然環境において、鉄など金属のサビは、水と酸素、そして大気中に含まれる汚染物質などの条件が揃ったときに発生します。
サビは鋼製構造物の外観を損ねたり、鉄製品の昨日や強度を低下させるため、塗装をはじめ様々な方法で腐食に歯止めをかけ、サビを防ぐ必要があります。
良いサビ?悪いサビ?
ところで、金属に発生するサビが全て悪者かと言うと、これが意外にそうでもないのです。
素材に害を及ぼす赤サビに比べて、黒サビと言われるサビなどは、物質として非常に安定していて、緻密性が高いのです。
黒サビは通常思い描くサビのイメージではなく、内部の鉄を保護する役割を持った、良いサビなのです。
良いサビを活用した塗料
上記に記載した通り、黒サビは金属にとってとても良いサビです。
この発想を利用した塗料、今回は、カナエ塗料の錆転換剤「サビテンシルバー」をご紹介します。
カナエ塗料 / サビテンシルバー
【特徴とメリット】
1. 赤サビを固定化し、より安定した物質(キレート鉄)に転換。さらに特殊なシルバー顔料を配合しているため、防錆・防食効果に優れ、サビの進行を防止!
2. 鉛やクロムなどの有害重金属を含まず、水性(有機溶剤ではなく、水で希釈する)のため、環境や人体に悪影響を及ぼしにくい!
3. サビた面に直接塗布できるため、下地ケレン処理の手間の低減ができる!
【是非使用して欲しい用途】
・各種プラント
・鉄骨構造物の塗り替え
・足場スペースが取れない、ケレン作業がしにくい場所の鉄骨部分
当社のプロジェクト「PEACHLINER REPAINT PROJECT」で、実際にサビテンシルバーを使用してみました。
サビテンシルバーをもう少し詳しく知りたい方は、是非弊社までお問い合わせ下さい。
少量サンプルもお出しできます。
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