塩害対策になる塗装とは?対策方法やおすすめの塗料を紹介
「塗装しているのに短期間で錆びてしまう…。」というお悩みはありませんか?
このようなお悩みをお持ちの方は、塩害対策になる塗装を意識しましょう。
本記事では塗装による塩害対策の基本的な考え方とおすすめの塗料を紹介します。
目次
塩害とは?
塩害は海に近い地域で鉄などの金属が錆びる現象です。塩害が起こるメカニズムは以下のとおりです。
- 塩分を含む風や雨が金属に付着する
- 金属に付着した塩が水分を吸収する
- 水分が金属の溶けだす錆びが発生する
沖縄など海が近く、高温多湿の地域は特に塩害が起こりやすいといえるでしょう。
塩害は塩分が鉄などの金属に付着することで起こります。
裏を返せば、金属面に塩害対策となる塗装をしておけば、塩害を防ぐことが可能です。
塗装でできる塩害対策
本章では塩害対策となる塗装がどのようなものか解説します。
大まかな流れは以下のとおりです。
- 塗装する素材をケレンする
- 下塗り塗装を必ず行う
- 上塗り塗装を複数回行う
それぞれを詳しく見ていきましょう。
塗装する素材をケレンする
まずは素材となる鉄などの金属をケレンします。
可能であればショットブラストなどの設備を使うことが望ましいですが、難しい場合は工具でのケレンでも構いません。
ケレンを行うことにより、金属と下塗り塗料の密着度が高まります。
塗料との密着度が高ければ、水分が入り込みにくくなるので塩害対策となるのです。
下塗り塗装を必ず行う
下塗り塗料には金属と上塗り塗料の密着性を高めて、防錆力を高める役割があります。
そのため、塩害対策をする場合は、必ず下塗り塗装を行いましょう。
中には亜鉛末を含む下塗り塗料も存在します。
亜鉛末には「犠牲防食」という作用があり、金属が錆びるより先に亜鉛が錆びます。
この作用により、鉄などの金属の塩害対策が可能です。
上塗り塗装を複数回行う
下塗り塗装の上にはエポキシ樹脂系の塗料やウレタン樹脂系の塗料を複数回に分けて塗っていきます。
上塗り塗料には耐候性や耐熱性などの効果があり、下塗り塗料や金属を外的要因から守ることが可能です。
膜厚が厚くなるほど、塩害対策となるので、複数回に分けて重ね塗りしましょう。
塩害対策でおすすめの塗料
説明してきたとおり、塗装で塩害対策をするためには、下塗り塗料と上塗り塗料の2種類の塗料を使うことが重要です。
ミドリ商会おすすめの塗料を2つ見ていきましょう。
エポキシ樹脂系下塗り塗料
下塗り塗料にはカナエ塗料のエコパワー#200HSがおすすめです。
エポキシ樹脂系2液型塗料であり、防食性に優れています。
エアレス塗装や刷毛塗りにも対応しており、作業性も良好です。
常に塩害の危険に晒される船舶関係でも幅広い採用実績があるので、鉄系のワークでも安心してご使用いただけます。
塩化ゴム樹脂系上塗り塗料
上塗り塗料にはカナエ塗料のニューKRマリンがおすすめです。
塩化ゴム樹脂系1液型塗料であり、耐候性と耐水性に優れています。
1液のため、作業性も良好で、高光沢な仕上がりを実現可能です。
エコパワー#200HSとの組み合わせにより、高い耐久性を発揮します。
こちらも船舶関係で採用実績が多数あり、塩害対策には最適の上塗り塗料です。
錆びてしまった鉄に重ね塗りする場合
塩害対策をしていても実際に錆が発生してしまう場合もあるでしょう。
そんな時は「錆転換剤」を使用しましょう。
錆びてしまった鉄などの金属に通常の上塗りや下塗り塗料を塗っても、錆びの進行は止まりません。
錆転換剤を使えば、錆びの進行を食い止めることができます。
おすすめはカナエ塗料のサビテンシルバーです。
使い方は錆びている金属に塗り込むように塗布するだけなので、気になる方は試してみてください。
まとめ
錆びを発生させないためには塩害対策となる塗装が重要です。
素材をケレンして、下塗り塗料を塗り、上塗り塗料を重ね塗りすることで塩害対策となります。
塗料も塩害対策に適したものを使うことで、塩害の発生を抑えることができるでしょう。
ミドリ商会では塩害対策となる塗料や塗装方法の提案が可能です。
気になる方はぜひ一度お問い合わせください。