塗膜の評価の仕方・方法が分からない!という方にぜひ読んでいただきたい!
塗膜の評価基準について
金属製品を製造・販売されている企業様のほとんどが、出荷前もしくは組立て前の工程で塗装をされていると思います。
被塗物(金属・非鉄金属)に塗料を塗装すると、塗膜が形成されますが、中には、塗膜の評価の仕方・方法が分からない!
というお客様がいらっしゃいます。
そこで今回は下記テーマで情報をお伝えしていきます。
※参照元:日本塗料検査協会「塗膜の評価基準」
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塗膜の評価基準「碁盤目試験」について
1.要旨
2.器具
3.試験片
4.操作
5.判定
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1. 要旨
試験片の上の塗膜を貫通して、試験板の記事面に到達するまでの切り傷を、営利な刃で切りつけ、切れ目からの傷の広がりの大小のよって、塗膜のもろさや生地への付着性の劣否を推定する。
2. 器具
・カッターナイフ
JIS G4401に規定するSK -2で作られ、硬さはHv820+30のものを折取線から折り取って新しい刃を出し、塗面から35°〜45°の角度で手で持っている。
・カッターガイド
塗膜の平行線状の切り傷をつけるには「カッターガイド」を用い、すき間板の間に刃先を差し込んで引き切ると、操作が用意にできる。
すき間板の間のすき間は11個あって、違いに隣り合うすき間同士の間隔は、1.0±0.1mmである。
3. 試験片
試験片は、個々の塗料の規格にする方法によって作る。
4. 操作
試験片のほぼ中央に、直行する縦横11本ずつの平行線を1mmの間隔で引いて1cm2の中に100個のます目ができるように碁盤目状の切り傷をつける。切り傷をつけるにはカッターガイドなどを用いてカッターナイフの刃先を塗面に対して35°〜45°の範囲の一定の角度に保ち、塗膜を貫通して試験板の生地面に届くように、切り傷一本について約0.5秒間かかって等速に引く。
5. 判定
試験片3枚のうちの2枚以上について、塗面に現れた碁盤目状の傷の状態を観察し、下記に示す評価点数を定める。
評価点数 | 傷の状態 |
10 | 切り傷の1本ごとが、細くて両側が滑らかで、切り傷の交点を正方形の一目一目に剥がれがない。 |
8 | 切り傷の交点にわずかな剥がれがあって、正方形の一目一目に剥がれがなく、欠損部の面積は全正方形面積の5%以内。 |
6 | 切り傷の両側と交点とに剥がれがあって、欠損部の面積は全正方形面積の5〜15%。 |
4 | 切り傷による剥がれの幅が広く、欠損部の面積は全正方形面積の15〜35%。 |
2 | 切り傷による剥がれの幅は4点よりも広く、欠損部の面積は全正方形面積の35〜65%。 |
0 | 剥がれの面積は、全正方形面積の35〜65% |
塗膜の評価の仕方が分からない!という方、いかがでしょうか。
小難しい表現が多く、分かりづらい点もあるかと思います。
もっと詳しく聞いてみたい!という方はお気軽に当社までご連絡下さい!
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