凝集剤を使って産廃費用を削減!具体的な効果を導入事例で紹介
凝集剤を使って産廃費用を削減!具体的な効果を導入事例で紹介
「湿式塗装ブースを清掃する際に出る産廃費用が高い…。」とお困りではありませんか?
凝集剤という薬品を使うことで、湿式塗装ブースから出る産廃の費用を削減可能です。
本記事では、凝集剤の導入事例を紹介して、産廃費用削減の効果を確認します。
凝集剤を使うメリットやおすすめの凝集剤も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
凝集剤とは?
凝集剤とは水の中にある汚れを集めて沈殿させるための薬品です。
湿式塗装ブースの循環水に凝集剤を入れることで、塗料カスなどの汚泥とキレイな水に分けることができます。
湿式塗装ブースをお使いのユーザーの多くは、大規模な清掃時にバキューム車を呼んで、循環水全てを産廃として処分しています。
凝集剤を使えば、キレイな水と汚泥に分けることができ、汚泥のみを産廃として処分することが可能です。
凝集剤の導入事例
早速、凝集剤を導入して産廃費用を削減した事例を確認していきましょう。
ミドリ商会が対応したA社の事例を紹介します。
凝集剤導入の背景
A社では湿式塗装ブースを使用するにあたり、以下のお悩みをお持ちでした。
- 産廃の処理費用が高くて削減したい
- 定期的な清掃の際に、労力が掛かって大変
この2点のお悩みは、どちらも凝集剤を導入することで解決できます。
A社は以前に凝固剤を使用して、水槽に入った水が発泡してしまい、大変な目に遭ったことがありました。
凝集剤を提案した際は、以前のトラウマがあって乗り気ではありませんでしたが、凝集剤のメリットをミドリ商会から説明して、導入頂いた事例です。
実際の導入時は水槽のph測定を頻繁に行い、慎重に進めていきました。
凝集剤のコストイメージ
A社では4㎥クラスの塗装ブースを使用しています。
凝集剤のコストイメージは以下の通りです。
- 凝集剤:定価35,000円(20L)
※投入量100ml×20日間=3,500円/月 - pH調整剤:定価18,000円(20L)
※投入量500ml/週=1,800円/月
凝集剤は酸性寄りの薬品のため、週に1回程度はpH調整剤を投入します。
塗装ブースは鉄の部分が多いため、水が酸性になるとサビの原因となるので、注意しましょう。
2つの薬品を合わせても、1ブースに掛かるコストは月当たり5,300円です。
この価格はあくまで定価レベルですので、実際にはもう少し安価となると考えてもらって問題ありません。
凝集剤導入前後での産廃費用の比較
塗装ブースに凝集剤を導入することで、産廃費用を削減可能です。
凝集剤の導入前後でどれだけ効果があったか、A社の例で見ていきましょう。
凝集剤導入前 | 凝集剤導入後 | |
バキューム車(10t) | 100,000円 | 0 |
現場監督費 | 30,000円×1名 | 30,000円×1名 |
作業人工 | 30,000円×3名 | 30,000円×4名 |
機材、消耗品 | 10,000円 | 10,000円 |
上澄み処分費用 | @50円×2,000kg=100,000円 | 0 |
汚泥処分費 | @50円×2,000kg=100,000円 | @50円×2,000kg=100,000円 |
合計金額 | 430,000円 | 260,000円 |
A社では、凝集剤を導入する前は定期清掃の際にバキューム車を呼んで産廃を処分しており、1回の処分で40万円以上のコストがかかっていました。
凝集剤を導入することで、キレイな上澄みを清掃時に一時的に別の場所に移動させて、汚泥のみを産廃として処分することが可能となります。
バキューム車を呼ぶ費用と上澄みの産廃費用が削減できるため、約40%ものコストダウンができました。
凝集剤導入後の運用について
コストシミュレーションからも分かるとおり、湿式塗装ブースに凝集剤を導入することで、産廃費用を削減することが可能です。
ユーザー様が気になるのは、凝集剤を導入した後の日常運用だと思います。
凝集剤の日常運用は以下の通りです。
- 1日1回作業前に凝集剤を入れる
- 週に1回はpH調整剤を入れる(ブースのサビ防止)
ご覧のとおり、決まった量の凝集剤とpH調整剤を塗装ブースに入れるだけと、日常の運用も簡単です。
凝集剤を毎日塗装ブースに入れることで、循環水をキレイな状態に保つことができるため、大規模な清掃をする頻度を少なくできる可能性もあります。
清掃の頻度が少なくなるということは、年間の産廃費用を削減できるということです。
凝集剤の塗装ブースへの導入は、運用も簡単で産廃費用の削減にもつながるので、まさに一石二鳥だといえます。
湿式塗装ブースに凝集剤を導入するメリット
湿式塗装ブースに凝集剤を導入するメリットは、産廃費用を削減するだけではありません。
凝集剤の導入は湿式塗装ブースにおける堆積汚泥固化の防止、清掃負担の軽減、悪臭の軽減というメリットをもたらします。
堆積汚泥固化を防ぐ
塗料同士がくっつくことを防ぐことが、凝集剤導入のメリットです。
循環水の中に溶け込んでいる塗料同士がくっついてしまうと、堆積汚泥固化という現象が起きます。
堆積汚泥固化はブースが詰まる原因となり、ブースの能力を著しく下げてしまう可能性もあるのです。
堆積汚泥固化の防止については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
◆関連記事:湿式塗装ブースの堆積汚泥個防止がブース内部をクリーンにする!
湿式塗装ブースの掃除が楽になる
湿式塗装ブースの掃除は、上の写真のように大量の汚泥が出る、大掛かりな作業です。
凝集剤をブースに入れると、エリミネーターやブースの壁に固化した塗料が付きにくくなり、掃除が楽になります。
また凝集剤を入れることで、大規模な掃除の頻度を少なくすることができるかもしれません。
凝集剤を導入したユーザーの中には、6ヶ月に1回だった掃除が、9ヶ月に1回になった事例もあります。
悪臭を軽減する
湿式塗装ブースを使用するユーザーの中には、硫化水素による悪臭にお悩みの方もいらっしゃると思います。
凝集剤を導入すると、ブースの循環水がキレイになるので、悪臭を軽減することが可能です。
湿式塗装ブースの悪臭軽減は、以下の記事で詳しく解説しています。
■関連記事:湿式塗装ブースの悪臭が気になる…それMDブースクリヤーで解決できます!
おすすめ凝集剤MDブースクリヤー
凝集剤は色々なメーカーが販売しており、どれを選べば良いか分からないという方も多いでしょう。
ミドリ商会では、ブース循環水に特化したMDブースクリヤーという凝集剤を取り扱っています。
湿式塗装ブース専用に開発された凝集剤
MDブースクリヤーは湿式塗装ブース専用に開発された凝集剤です。
凝集効果のある成分が一般的な凝集剤より多く含まれているため、少量でも高い効果があります。
MDブースクリヤーは、湿式塗装ブースで多数の採用実績があるので、安心してお使い頂ける凝集剤です。
凝集試験による効果確認ができる
凝集剤を試験的に使ってみても、効果が出ない場合があるかもしれません。
その場合は、循環水のサンプルを2L程度提供頂ければ、ネクストリーにて凝集試験を行うことができます。
凝集試験の結果から、MDブースクリヤーやpH調整剤の最適な投入量をお伝えすることが可能です。
気になる方は、MDブースクリヤーのサンプルキットを提供することもできますので、ぜひお試しをご検討ください。
まとめ
湿式塗装ブース専用凝集剤であるMDブースクリヤーを使うことで、産廃費用を劇的に削減できる可能性があります。
また湿式塗装ブースをお使いのユーザーの多くが悩んでいる清掃時の手間や悪臭についても、MDブースクリヤーを使うことで軽減することが可能です。
MDブースクリヤーが気になる方は、下記よりミドリ商会までお気軽にお問い合わせください
また、MDブースクリヤーに関する詳細や導入事例については下記記事をご覧ください。
■商品詳細ページ:「MDブースクリヤー」
■関連記事:塗装ブース用凝集剤MDブースクリヤーの概要と導入事例を紹介