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塗料ブログ

水溶性塗料で従業員の健康を守ろう!水性塗料や溶剤型塗料との違いも解説

「従業員の健康のためにも、塗料を体に良いものに変えたい…!」と考える事業者が、少しずつですが増えてきています。

ミドリ商会ではお客様のニーズをお伺いして、最適な塗料を提案可能です。

最近では水溶性塗料を選択されるお客様が増えていますが、お問い合わせ当初は水性塗料と混同されている方も多くいらっしゃいます

本記事では水溶性塗料について、使用するメリット、水性塗料や溶剤系塗料との違いについてわかりやすく解説します。

水溶性塗料について詳しく知りたい方は必見です。

 

水溶性塗料と水性塗料、溶剤型塗料の違い

水溶性塗料は別名「水系塗料」とも呼ばれます。水性塗料と混同される方が多いですが、塗料の成分構成に注目すると理解しやすいかもしれません。

  • 溶媒:塗料に含まれる樹脂を溶かして薄める液体
  • 樹脂:シリコン樹脂やウレタン樹脂など塗料の骨格となる成分
  • 添加剤:塗料の性能を補助する成分
  • 顔料:塗料の色を作る成分

塗料に含まれる「溶媒」の種類によって呼び方が変わります。

水性塗料は溶媒がほぼ水で構成されているのに対して、水溶性塗料は水が25%で残りの75%はアルコール系の溶剤、溶剤型塗料は溶媒に水が含まれていないといった感じです。

溶媒の成分によって乾燥性や塗りやすさなど塗料の使いやすさが変わります

塗装や乾燥にかかる時間は製品単価に影響しますので、溶剤型塗料を使用する事業所が圧倒的に多いのが現状です。

 

水溶性塗料とその他塗料の比較

 

有機則・特化則に該当する塗料

特化則の非該当塗料

有機則・特化則の非該当塗料

(水溶性、水性)

コスト

中(1.5倍)

高(1.8倍)

乾燥性・作業性

(季節による)

健康への影響度

 

上の表は塗料の種類別にコスト、乾燥性・作業性、健康への影響度の3項目を簡単に比較したものです。

それぞれ事業者が何を重視するのかで選ぶ塗料が変わることがわかります。

溶剤型塗料、特化則非該当塗料、水溶性塗料(水系塗料)、水性塗料の4つの塗料について特徴を確認してみましょう。

 

溶剤型塗料

溶剤型塗料はフタル酸樹脂塗料などに代表される比較的安価な塗料です

溶媒にトルエンやキシレン、エチルベンゼンなどの有機溶剤が使用されています。

塗装しやすく、乾燥が速いため、大量生産に向いているのが特徴です。

一方で有機溶剤は扱い方を間違えると健康被害を引き起こす恐れがあります。

中には発がん性の高いものもあり、従業員の健康を考えるのであればなるべく使わない方がよいといえるでしょう。

有機溶剤が人体に与える影響については以下の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

参考:塗装をしていると病気になる!?有機溶剤が人体に与える影響を解説

 

特化則非該当塗料

特化則非該当塗料は、エチルベンゼンなど特定化学物質に指定されている物質の含有量が極めて少なく、特化則で義務づけられている作業主任者の選任や危険性の提示の必要がありません

従来の溶剤型塗料と比較しても遜色ない作業性のため、労基対策の一環として導入されるケースが増えてきています。

水溶性塗料(水系塗料)

水溶性塗料は溶媒に一定量の水が含まれており、有機則と特化則のどちらにも該当しません。

有機則と特化則で義務づけられている対応をする必要がなく、局所排気装置を設置する必要がありません。従業員の健康にも考慮できる塗料だといえるでしょう

水溶性塗料には一部溶剤が使用されており、金属との密着度が高いのが特徴です。

工業系塗装では塗料の品質と従業員の安全を両立できるのが嬉しいポイントだといえます。

水性塗料

水性塗料は溶媒に溶剤が含まれておらず、水だけで構成されています。

もちろん有機則や特化則にも該当しません

建築用塗料では水性塗料の普及が進んでいますが、工業系の塗装では金属との密着度がそこまで高くないため、採用されているのは自動車メーカーなどごく一部です。

大幅な設備変更も伴うため、工業系塗装での普及が進むのはまだまだこれからでしょう。

 

水溶性塗料を使うメリット

数ある塗料の中から水溶性塗料を使うメリットには以下が挙げられます。

  • 従業員の健康に配慮できる
  • 特化則・有機則非該当で対応コストを減らせる
  • 鉄系への塗装も問題なく対応できる

それぞれのメリットを掘り下げて確認していきましょう。

従業員の健康に配慮できる

水溶性塗料を使う最大のメリットは従業員の健康に配慮できる点です。

塗料の大部分を占める溶媒に水が多く含まれているため、有機溶剤による健康被害を引き起こすリスクを軽減できます

溶剤型塗料と比較すると、水溶性塗料はコストが高い、乾燥しにくくて作業性が良くないなどのデメリットもありますが、現場で働く従業員の健康を一番に考えた場合、水溶性塗料には大きなメリットがあるといえるでしょう。

特化則・有機則非該当で対応コストを減らせる

水溶性塗料には特化則や有機則の対象となる溶剤が含まれていないため、事業者が講じるべき以下の義務に対応するコストがかかりません。

  • 作業主任者の選任
  • 危険性の提示
  • 蒸気の発散源対策(局所排気装置の設置)
  • 特殊健康診断の実施
  • 作業環境測定の実施

いずれも対応しようと思うとそれなりのコストが発生します。

特に局所排気装置の設置は高額な設備投資が必要であり、すぐに対応できない事業所も多いでしょう

水溶性塗料を使えば、必要最低限の排気設備で済む可能性もあります。

有機則と特化則については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ一度ご覧ください。

参考:有機則と特化則の違いをわかりやすく解説!定められた義務を確認

鉄系への塗装も問題なく対応できる

主に鉄系の素材を扱う工業系の塗装では、錆止めが必須です。

防錆機能を持つ樹脂は、アルコール系の溶剤でないと溶けないものが多く、溶媒が水のみである水性塗料は鉄系の塗装にはあまり適していません。

水溶性塗料にはアルコール系の溶剤が含まれており、防錆機能を有しているものも多くあります

例えば、ALQUA HPG#200という水溶性下塗り塗料は高い防錆性を有しており、鉄部品などの下塗りに適した塗料です。

詳しくは以下の製品ページをご覧ください。

参考:商品ページ『ALQUA HPG#200』

 

水溶性塗料が気になる方はミドリ商会にお問い合わせを!

水溶性塗料は従業員の健康と安全を守りながら、品質の良い塗装ができる有益な塗料です

従来の溶剤型塗料と比べると、コスト面・作業面で劣るかもしれませんが、企業活動において最も大切な「人材」を守るには最適な塗料だといえます。

ミドリ商会ではお客様のニーズに合わせて最適な塗料を提案していますが、最近ではSDGsの観点から水溶性塗料など環境に配慮した塗料をおすすめしています。

気になる方はぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

 

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