溶接ヒューム濃度測定
溶接ヒュームの濃度測定は、健康被害を引き起こす可能性がある溶接ヒュームから作業者の安全を守るため、2021年4月から労働安全衛生法によって義務化されています。
屋内で金属のアーク溶接作業を行う作業場が対象であり、違反した場合は6ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科される可能性があります。
アーク溶接を行う作業者の健康と安全を守るためにも、確実に実施するようにしましょう。
溶接ヒューム濃度測定で解決できる課題
- 溶接ヒュームの濃度が基準値以内かどうかわかる
- 作業者の健康を守れる
- 現場の環境改善のきっかけとなる
- 労働基準監督署の立ち入り監査対策となる
溶接ヒューム濃度測定詳細 | |
---|---|
溶接ヒュームの測定方法 | 個人ばく露測定 |
測定時間 | 実際の作業時間で測定(1時間/日であれば、1時間の測定) |
技師派遣費用 | 36,000円~(最初の1時間) |
溶接ヒューム分析費用 | 17,000円~/人 |
報告書作成費用 | 21,500円~ |
交通費 | 別途ご請求(派遣場所によって異なります。) |
※費用については作業現場や内容によって変動しますので、気になる方は直接お問い合わせをお願いいたします。
また必要に応じて価格改定する可能性がありますので、ご了承ください。
溶接ヒューム濃度測定の当日の流れ
- 事前にご記入いただくカウンセリングシートを確認
- 測定士が現場に到着
- 作業者の方にサンプル採取用の器具を装着
- 装着時に採取方法や休憩時の対応などを丁寧に説明
- 作業者に普段通りの作業をしていただく
- 作業中に測定士は現場の見取り図などを作成して状況観察を行う
- 作業完了後にサンプルを回収して分析機関に持ち込む
※溶接ヒューム濃度測定のカウンセリングシートはこちらからダウンロード
溶接ヒューム濃度測定の特徴
POINTS
専門的な知識を持つ技師による濃度測定
専門知識を有する作業環境測定士を派遣して溶接ヒュームの濃度測定を行うため、現場の状況が正しく理解できます。
POINTS
機器の揃った分析機関から信頼できる報告書を発行
採取したサンプルは、原子吸光分光光度計など専門的な機器の揃った分析機関で分析しますので、測定結果の信頼度はお墨付きです。
POINTS
作業者に合った保護具や局所排気装置の提案も可能
ミドリ商会では溶接ヒューム濃度測定の結果を踏まえて、作業者に合った保護具から、現場環境の改善につながる局所排気装置まで、幅広いご提案が可能です。
溶接ヒューム濃度測定の事例
業種 | 地域 |
金属プレス製品製造業 | 愛知県稲沢市 |
金属加工業 | 愛知県小牧市 |
食品加工業 | 愛知県犬山市 |
製パン、冷凍生地製造 | 愛知県稲沢市 |
金属加工業 | 愛知県一宮市 |
農業協同組合 | 愛知県知多市 |
ロボット・FA 開発製造 | 静岡市清水区 |
※ミドリ商会が実施した事例(2025年8月現在)
よくあるご質問
Q.測定装置だけのレンタルはできますか?
A.測定装置のみのレンタルはお受けできません。場所が遠方で測定士の派遣が難しい場合は、測定装置をお送りした上でリモートでの測定対応ができる可能性はあります。ただし、法改正がある2026年10月以降は測定士による現場測定が必須となりますのでご注意ください。
Q.作業環境測定は行っていますが、溶接ヒューム濃度測定と何が違うのですか?
A.作業環境測定は空間中の有害物質の濃度測定を行いますが、溶接ヒューム濃度測定は作業者に機器を装着してサンプルを採取する「個人ばく露測定」です。作業者が複数いる場合は2名以上のサンプル採取が必要となります。
Q.溶接ヒュームの濃度が基準値以上でした。罰則はありますか?
A.溶接ヒューム濃度測定の実施は義務ですが、仮に基準値以上だった場合でも直ちに罰則はありません。ただし、作業者の健康にとっては良くない環境ですので、保護レベルのマスクの着用、局所排気装置や大型換気扇の設置など対策を行いましょう。