局所排気装置 年次点検

局所排気装置やプッシュプル型換気装置を持つ事業者には、労働安全衛生法で1年以内に1回の定期自主点検が定められています。
自主点検はお客様自身で対応することもできますが、点検する項目が多く、風速計や振動計など高額な検査機器を導入する必要があるなどハードルが高いのが実際のところです。
ミドリ商会では塗装ブースやプッシュプル型換気装置の販売だけでなく、年次点検などの定期メンテナンスも請け負っています。
局所排気装置の年次点検で解決できる課題
- 労基対策になる
- 作業者の健康を守ることにつながる
- 周囲への有機溶剤の飛散を防げる
- 火災発生のリスクを抑えられる
- 塗装の品質を保つことができる

局所排気装置の年次点検を外注した方が良いケース
- 塗装ブースの構造に詳しくない
- 局所排気装置等定期自主検査者研修コースを受講した人材がいない
- 風速計や振動系などの検査機器を持っていない
- 年次点検を行う時間がない
局所排気装置の年次点検の主な内容
POINTS
フードの確認
風向・風量・風速などの吸引確認を行い、塗装ブースの吸引能力が低下していないか確認します。
POINTS
ダクトの確認(内部の確認は詳細点検のみ)
ダクトに塗料カスが堆積していないかどうか、フランジが緩んでいないかどうかなどを確認して、適切に有機溶剤を排気できているかどうかを確認します。
POINTS
電気系統の確認(詳細点検のみ)
制御機器や計器類、配線に異常がないかどうかテスターを使って隅々まで確認して、電気系統の故障による発火などの事故を未然に防ぎます。
2種類から選べる!局所排気装置の年次点検
簡易点検 | 詳細点検 | |
費用(出張費別途) | 4万円~ | 20万円~ |
吸気・排気の能力確認 | 〇 | 〇 |
フードの外観確認 | 〇 | 〇 |
ダクトの外観確認 | 〇 | 〇 |
ダクトの内面確認 | ー | 〇 |
ファン・モーターの異音確認 | 〇 | 〇 |
ファン・モーターの回転確認 | ー | 〇 |
電気系統の確認 | ー | 〇 |
局所排気装置の年次点検で最も大切なことは、作業者の安全を守るための吸気・排気の能力が低下していないか確認することです。簡易点検でも能力確認は確実に実施するため、ご安心ください。
詳細点検は厚生労働省から出された「局所排気装置の定期自主検査指針」に基づき、細かい箇所を含めて総合的に点検するものです。毎年実施する必要はなく、5年に1回程度の実施を推奨しています。
簡易点検の報告書イメージ


上の画像2枚は簡易点検を行った際の報告書です。最重要事項である局所排気装置の吸気・排気能力を表す風速を測定して、法定の基準を満たしているかどうかで合否を判定しています。こちらの報告書では法定値0.4m/sに対して、0.54m/sでしたので、合格となりました。
局所排気装置の年次点検は化学物質管理専門家・作業環境管理専門家の監修を受けて実施しますので、安心してご依頼ください。
よくあるご質問
Q.塗装ブースの定期自主点検を実施しないと労基から是正勧告を受けますか?
A.塗装ブースの定期自主点検は1年以内に1回の実施が労働安全衛生法で義務付けられているため、怠ると労基から是正勧告を受ける可能性があります。また定期自主点検した記録は3年間の保管が必須です。
Q.塗装ブースの知識がないのですが、定期自主点検以外にもサポートしてもらえますか?
A.ミドリ商会では塗装ブースの他にも静電塗装機などの塗装機器、マスクなどの保護具、塗料といったように塗装に関わること全てでサポートが可能です。
Q.局所排気装置の年次点検だけではなく、作業環境全体の確認もお願いできますか?
A.作業環境測定を合わせて行うことも可能です。詳しくは作業環境測定の商品ページをご確認ください。