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塗料ブログ

2025.06.30

CSVとは?CSRやSDGsとの違いやミドリ商会の実践例を解説

ミドリ商会は、2050年に100年企業になることを目指し、創業75周年を迎えた2025年に「ミドリ商会2.0」を掲げて、CSV経営を推進することを宣言しました

この記事では、そもそもCSVとは何かをわかりやすく解説しています。

混同しやすい用語との違いや、ミドリ商会の実践例を交えて解説していますので、CSVについて知りたい方はぜひ最後までお読みください。

 

CSVとは?

CSVはCreating Shared Valueの略語であり、日本語で共通価値の創造を意味する言葉です

共通価値とは自社の利益を追求する「経済価値」と社会問題を解決する「社会価値」の2つの価値を表しており、この2つの価値のどちらも高めることがCSVとなります。

2011年にハーバードビジネススクールの教授であるマイケル・E・ポーター氏とマーク・R・クラマー研究員によって提唱されたCSVは、日本ではまだまだ馴染みがありませんが、企業が持続的に成長するための差別化戦略として注目度が高まっています。

 

CSVと混同しやすい用語との違い

CSVはまだあまり認知されていない概念であり、以下の用語と混同している人が多いのが実情です。

  • CSR
  • SDGs

それぞれの用語とCSVの違いについて確認していきましょう。

 

CSRとの違い

CSRはCorporate Social Responsibilityの略語であり、企業の社会的責任を表す言葉です

社会貢献やボランティア活動を表すことが多く、企業が自社の利益よりも社会や環境に対して責任ある行動を取ることを意味します。

例えば、地域イベントへの協賛や清掃など地域社会への貢献や災害支援、寄付活動はCSRの活動です。

企業の信頼性や長期的な企業価値の向上につながる大切な役割を担います。

CSRはあくまで社会価値の創出であり、必ずしも経済価値を伴うものではないことがCSVとの決定的な違いです

 

SDGsとの違い

SDGsはSustainable Development Goalsの略語であり、国連が定めた持続可能な開発目標を意味します

簡単に言い換えると、世界全体で目指すべき共通の目標のことです。

SDGsはCSVを実現させるための指標として活用することができます。

例えば、製造工程のCO2排出に課題を持つメーカーが、省エネ製品を開発して環境負荷の軽減と売上アップを両立させるCSV戦略を考えているとします。

この時に指標となるのがSDGs7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」です。

ただし、SDGsはCSVのために設計されたわけではない点には注意が必要です。

 

CSVの3つのアプローチ

CSVには主に以下3つのアプローチがあります。

  • 製品と市場のCSV
  • バリューチェーンのCSV
  • ビジネス環境(クラスター)のCSV

それぞれを掘り下げて確認していきましょう。

 

製品と市場のCSV

ヒトの健康増進や環境負荷の軽減など社会的ニーズに応える商品やサービスの展開、または自社の社会価値を再定義するアプローチ方法です

例えば、タイヤメーカーが空気圧データをリアルタイムに取得することでドライバーに安全と安心を提供するサービスを始めたとします。

これは、ただタイヤを製造して販売するのではなく、ドライバーが真に求める「安全で安心な走行」を提供するサービス企業として自社の社会価値を再定義した事例です。

 

バリューチェーンのCSV

環境や社会的課題に配慮してサプライチェーンを効率化するアプローチ方法です

社会に負荷をかけている且つ自社にとっても高くついている共通コストを下げることでCSVを実現します。

わかりやすいのが物流の見直しです。トラックの配送ルートや時間を見直すことで輸送距離を短縮でき、結果としてCO2の排出削減という社会価値と物流コストの削減という経済価値の両立が可能です。

 

ビジネス環境(クラスター)のCSV

特定分野の企業やサプライヤーなどが集団(クラスター)を作り、自社とクラスターの活動を連携させることでCSVを実現するアプローチ方法です

例えば、建機メーカーが地元の協力会社に社員を派遣して技術やノウハウを提供したとします。

この場合、地元企業の雇用創出を生み、スキルアップしてもらうことで、自社に納品される製品の品質を向上させることが可能です。

 

ミドリ商会が実践するCSV

ミドリ商会では以下の3つでCSVの実現を目指しています。

  • 塗料の提供価値を再定義
  • 業界で当たり前の配達を廃止
  • 塗料業界の意識改革のための情報発信

それぞれを詳しく確認していきましょう。

 

塗料の提供価値を再定義

ミドリ商会では、労働者の安全と健康を守り、地球環境への負荷を軽減できる健康塗料の販売を積極的に行なっています。

塗料は工業製品の品質向上に欠かせないものです。

高温に耐えられる、耐腐食性が高い、見た目が美しいなど品質が優れている塗料は価値が高いとされてきました。

しかし、いくら品質が優れていると言っても、有機溶剤など人体に悪い影響を及ぼす化学物質が含まれている塗料の提供を続けていては社会価値は高められないとミドリ商会では考えております

これまでの塗料の常識にとらわれず、ヒトに優しく地球に優しい健康塗料を提供することでミドリ商会はCSVを実現します。

 

業界で当たり前の配達を廃止

塗料販売店ではお客様の倉庫を毎日チェックして、在庫が少なくなった塗料を配達することが当たり前とされてきました。

ミドリ商会も以前までは配達を行っていましたが、現在は自社で倉庫を持たず、原則は塗料メーカーからお客様に商品を直送しています

配達を廃止することでお客様の工場に訪問する頻度は少なくなりましたが、その代わりに遠方の新規のお客様やサプライヤーと会話する機会が増えて、新しい知識や情報が入りやすくなりました。

お客様が真に求めているのは、塗料の補充ではなく、塗装や業界に関する情報提供だと思います

ミドリ商会では配達の廃止により、コストの削減だけではなく、有益な情報をより早くお客様に届けられるようになりました。

 

工業塗装業界の意識改革のための情報発信

ミドリ商会では、自社のホームページで『塗料ブログ』と『塗料TV』を運営して、情報発信を行っています。

工業塗装の業界ではまだまだ溶剤型の塗料が主流であり、健康や環境に関する意識が高くないのが実情です。

少しでも意識を向上させたいと思い、Webを通じて情報発信を行なっています

ありがたいことにミドリ商会の情報発信に賛同してくださるお客様やサプライヤーがたくさんいらっしゃいます。

賛同してくださる皆さまがクラスターとなって、工業塗装業に意識改革のムーブメントを起こせるように、今後も情報発信を続けていく所存です。

 

ミドリ商会はCSVを通じて、社会課題の解決と企業の成長を同時に実現します

ミドリ商会は、75周年を迎えた2025年に「ミドリ商会2.0」を掲げて100年企業を目指し、地域環境のみならず日本社会を取り巻く社会課題に向き合うことを決意しました

これまでの塗料業界の常識にとらわれず、健康塗料の販売や業界の意識改革のための情報発信を通じて、今後もCSVの考えで社会価値と経済価値を同時に生み出します。

少しでもミドリ商会の活動にご賛同いただける方は、いつでもお気軽にご連絡ください。一緒に工業塗装業界にムーブメントを起こしていきましょう。

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