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塗料ブログ

2025.12.16

加飾の内製化で塗装ブースを導入!伝統の継承と作業者の健康を両立|株式会社エクシィズ

岐阜県多治見市に本社を置く株式会社エクシィズは、タイル(陶器)を専門とするメーカー兼商社です。

タイルの製造工程の一部に、絵付けと呼ばれる加飾作業があり、ミドリ商会から塗装ブースをご購入いただきました。

今回は、株式会社エクシィズの専務取締役 飴󠄀野様とアート課 課長の神村様にインタビューさせていただいた様子をお届けします。

オーダーメイドで少量多品種を生産。世界中にタイルを販売

-まずはエクシィズ様のことを教えていただけますか?

飴󠄀野様:

エクシィズは、タイルの専門メーカー兼商社です。

国内外を問わず、販売していますが、現在は海外での需要が高まっており、特にアメリカ向けの輸出が増えてきています。

日本からアメリカに輸出しているタイルの約25%は弊社の製品です。

以前は商社機能が強く、さまざまなタイルを他社から買って販売していましたが、お客様の多種多様なニーズに応えるべく、自社でのタイル製造を始めました。

現在では、オーダーメイドによる少量多品種の生産を得意としており、お客様のイメージやデザインに合わせたタイルづくりを行っています。

高付加価値の加飾技術を継承して内製化することに

-ミドリ商会に塗装ブースのお問い合わせをいただいたきっかけを教えてください。

飴󠄀野様:

タイルの製造工程には、1,000℃以上で行う焼成工程があります。

鮮やかなビビットカラーや金色や銀色は、高温で焼成すると色が飛んでしまうため、低温での加飾が必要であり、一般的に高付加価値のタイルです。

弊社では、以前まで外注の職人に依頼をしていましたが、高齢化が進んでおり、技術を絶やさないためにも、低温での加飾技術を継承して、内製化することを決めました。

自社で技術を継承して加飾を行うためには、専用の塗装ブースが必要でした。

自社では専門知識もなく、インターネットで調べていたところ、ミドリ商会様を見つけたのが、問い合わせをしたきっかけです。

自作の塗装ブースは失敗…。

ーミドリ商会にお問い合わせいただく前のことを教えていただけますか。

飴󠄀野様:

実は数年前に自社で塗装ブースを自作したんです。何とか形になりましたが、実際に絵具を吹いてみたところ、作業者に絵具が返ってきたり、排気力を強めると、逆にタイルに絵具が付かなかったりと、正直かなり使いづらく、「失敗したな…。」と思っていました。

何とか自作ブースで絵付けを行っていたものの、加飾技術を世界に広めて、需要を拡大していくためには、専用の塗装ブースが必要と考え、設備導入の検討を始めました。

専門的な知見があり、気軽に相談できることが決め手に

ーミドリ商会をお選びいただいた理由を教えていただけますでしょうか。

神村様:

塗装ブース選びは、既製品と要望に合わせたオーダーメイド品の2つを同時に探し始めました。

弊社のラボラトリーは広くないため、自動車部品などの工業製品で使用するような大掛かりな塗装ブースではなく、狭いスペースでも使えるものが欲しかったんです。

ところが、なかなか既製品では自社にマッチする塗装ブースは見つからず、オーダーメイドで作れる設備メーカーからも「仕様を明確に指示してほしい」と言われました。

以前の失敗からもわかるように、私たちには塗装ブースに関する知見は無く、専門的な知識を持っている人に頼りたかったというのが本音です。

ミドリ商会様にお話を聞いたところ、「既製品をカスタムしたら使えますよ」という的確なアドバイスをいただき、大変心強く感じました。

また会社が名古屋にあり、何かあっても気軽に相談できることが、ミドリ商会様に塗装ブースを依頼する決め手となりました。

加飾の魅力を広げて設備もアップデートしていきたい

ー最後に一言お願いできますか。

飴󠄀野様:

塗装ブースを導入する前は、正直「買ったら終わり」だと思っていました。

実際には、労働基準監督署への届出、定期点検や作業環境測定など、やらなければならないことが多かったのですが、ミドリ商会様のご支援もあり、作業者の安全を確保して、安定したものづくりができる環境が整ってきたと感じています。

作業者の安全と健康は何事にも代え難いものです。

以前は絵具の中に鉛が入っているものもありましたが、今は無鉛のものがほとんどですし、今後設備も時代に合わせてアップデートしていくと思います。

私たちも時代の流れに乗り遅れないように、情報収集を行い、必要に応じて取り入れていきたいですね。

まだまだ加飾を施すタイルの魅力については、世の中に伝えきれていない状況ですが、今後は塗装ブースの増設ができるくらい、加飾の仕事を増やしていかなければなりません。

職人から継承した伝統技術を絶やさないように仕事を増やして、次の世代の人たちにバトンを渡したいですね。

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