ミドリ商会の考える健康とは?『工場の健康度を上げる』取り組みを紹介
ミドリ商会では、2050年に100年企業になることを目指し、2025年に「ミドリ商会2.0」という取り組み方針を発表しました。
この方針のベースとなるのは、ミドリ商会が考える2つの「健康」です。
本記事ではミドリ商会の考える健康についてわかりやすく解説しています。
健康を実現するための具体的な活動についても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
ミドリ商会の考える2つの健康
ミドリ商会では、以下2つの「健康」を両立できる塗料を『健康塗料』として定義しており、お客様に対して積極的に提案しています。
- ヒトの健やかさ
- 地球環境の健康
それぞれの健康について、掘り下げて確認していきましょう。
ヒトの健やかさ
「健康」と聞くと、真っ先に思いつくのがヒトの健やかさです。
ヒトの健康を守るためには、病気を予防するための栄養管理や有害物質の排除が必要となります。
一般的に塗料は有害な化学物質を含むものが多く、ヒトの健康被害に直結する製品です。
近年では化学物質の危険性が広まりつつあり、従来の溶剤型塗料から水性塗料などに切り替わる動きもありますが、まだまだヒトの健やかさよりも製品の生産性が追求されています。
ミドリ商会では、有機則や特化則に該当しない従来の塗料よりもヒトの健康に配慮した塗料を販売しております。
地球環境の健康
そもそもヒトが健やかに暮らすためには、地球環境が健康であることが大前提です。
地球温暖化が進み、猛暑日が増えると熱中のリスクが高まりますし、大気汚染が進めば、呼吸器の病気リスクが増大します。
地球温暖化に影響を及ぼすVOCは、従来の溶剤型塗料から水性塗料に変更することで劇的に削減できますが、生産性や既存設備の問題もあり、すぐに切り替えられるお客様は稀です。
そこでミドリ商会では、『健康塗料』の販売だけではなく、塗着効率が高く塗料の使用量を削減する静電塗装機やブースの循環水をキレイにして再利用するブースパートナーなど、製品やサービスを通じて地球環境が健康になる活動を意識的に行っています。
商品ページ:静電塗装システム(日本ワグナー・スプレーテック)
商品ページ:水洗ブース維持管理サービス『ブースパートナー』
健康を実現させるためのビジョン『工場の健康度を上げる』
ミドリ商会では2つの健康を実現するためのビジョンとして『工場の健康度を上げる』を掲げています。
工業塗装の業界はまだまだ健康に配慮できていない工場が多いですが、この状況を逆転させることがミドリ商会の使命です。
これを上図のとおり「ミドリピラミッド」の逆転と呼んでいます。
健康に配慮できていない工場には、取引先への製品供給に関わる生産性、ライバル企業との価格競争、設備更新の負担など多くの課題があります。
企業ですので経済価値が優先されるのは当たり前のことかもしれませんが、そのために働くヒトの健康や地球環境が犠牲になっては元も子もありません。
ミドリ商会2.0の取り組みを通じて、経済価値と社会価値を両立できる業界を作っていくのがミドリ商会の考える『工場の健康度を上げる』というビジョンです。
ミドリ商会の4つのマテリアリティ
「ミドリピラミッド」をどのようにして逆転させていくのか、『工場の健康度を上げる』ためにミドリ商会ができることは何なのか、社内で議論を重ねて、たどり着いたのが以下4つのマテリアリティです。
- 自社メディアでの情報発信強化
- リスクアセスメント
- 健康塗料の普及
- 健康増進事業
マテリアリティとは自社と社会にとって重要となる優先テーマを指します。
ミドリ商会が取り組んでいく4つのマテリアリティを確認していきましょう。
自社メディアでの情報発信強化
ミドリ商会では『塗料ブログ』と『塗料TV』というメディア運営を通じて、塗料と健康に関する啓蒙活動を行っています。
塗装業に従事されている方の中には、そもそも塗料が有害なものであるという認識を持っていない方もいます。
塗装はブースなど適切な換気環境で保護マスクを付けて行うことは当たり前のことですが、もし塗料に関する知識がなければ「めんどくさい」と思って正しい方法を実践しない人もいるでしょう。
ミドリ商会では塗装事業者はもちろんのこと、作業者の方にも塗料について正しい知識を身に付けてもらえるように記事と動画での情報発信を続けてまいります。
経営層だけでなく現場からも環境改善が進んでいけば、これほど嬉しいことはありません。
リスクアセスメント
有機則や特化則といった法令で規制されている化学物質は、有害性がはっきりと確認されている物質のみであり、世の中にはまだまだ人体への影響がわからない化学物質が無数にあります。
化学物質の危険性から身を守るためには、有機則や特化則の対象物質だけではなく、対象を広げて事業者自身が自律的な管理を行うことが大切です。
まず塗装現場の健康診断である作業環境測定と化学物質によるリスクを把握するリスクアセスメントの実施を、ミドリ商会ではお客様に強く提案しています。
作業環境測定とリスクアセスメントの実施は事業者に定められた義務ですが、本業が忙しく対応が後手に回っている企業が多いのが現状です。
ミドリ商会では忙しい事業者に代わって現場の健康を守れるサービスを展開しています。
詳しくは以下の商品ページをご覧ください。
商品ページ:作業環境測定
商品ページ:リスクアセスメント代行パッケージ
健康塗料の普及
ミドリ商会が最も力を入れなければならないマテリアリティが健康塗料の普及です。
健康塗料とはミドリ商会が考えた言葉であり、ヒトの健康と地球環境の健康を両立できる塗料と定義しております。
有機溶剤を使用しない水性塗料はもちろんですが、人体や環境に優しい代替溶剤を使用した塗料への切り替えをお客様に提案中です。
また健康塗料に付随する塗装ブースや塗装機、ブースの凝集剤などのヒトと地球の健康に配慮した製品を積極的に提案して、社会価値と経済価値を両立させています。
健康増進事業
『工場の健康度を上げる』ためには、これまでのアプローチにこだわらず新しい視点での健康増進事業が必要です。
まだ具体的な案はありませんが、お客様やサプライヤーと対話する中で、潜在的なニーズを見つけ出し、ミドリ商会らしいアプローチでヒトと地球の健康増進に役立つ事業を立ち上げていきます。
ヒトと地球の健康のためが自社のためにつながる
ミドリ商会では、2050年に100年企業となることを目指し、『工場の健康度を上げる』というビジョンを掲げてミドリ商会2.0の取り組みを進めています。
取り組みのベースとなるのは、ヒトと地球の健康という社会価値と経済価値を両立させるCSV経営です。
ミドリ商会が主戦場とする工業塗装の業界は、まだまだ健康に配慮できていない工場が多く、この状況を逆転させるのがミドリ商会の使命と考えております。
ミドリ商会の考える健康についてご賛同いただける方は、ぜひ一緒に業界を変えるムーブメントを起こしていきましょう。
