錆びた鉄に塗料を重ね塗りしても大丈夫?おすすめの錆転換剤を紹介
「錆びている鉄に塗装したら、下から錆が出てきて困っている…。」とお悩みではありませんか?
錆びてしまった鉄に錆止め塗料や上塗り塗料を塗っても、錆の進行は止まらずに早期に塗装が剥がれてしまいます。
まずは錆の進行を止めることが大切です。
本記事ではそもそも錆が何なのかを確認して、錆の進行を止める「錆転換剤」を紹介します。
錆びた鉄に塗装をしたいというユーザー様は必見です。
錆とは?
錆とは鉄などの金属の表面で発生する変色や腐食の総称です。
空気中に含まれる酸素や水分と鉄が化学反応を起こして発生します。
本記事では錆の種類の中でも以下2種類を紹介します。
- 赤錆
- 黒錆
皆さまが想像する一般的な錆は「赤錆」だと思います。
それぞれを確認していきましょう。
赤錆
赤錆は鉄が水や空気に触れて表面が酸化することで発生します。イメージしやすいのは自転車のチェーンです。
自転車が雨ざらしになっていると、すぐにチェーンが錆びてしまいますよね。
赤錆は放っておくと進行していき、最悪の場合は表面だけでなく内部までボロボロになってしまいます。
黒錆
黒錆は自然に発生しない錆です。
黒錆は一般的に鉄の表面を高温に加熱することで発生し、別名を酸化皮膜や黒皮と言います。
黒錆で覆われた鉄は赤錆が発生しにくくなります。南部鉄器をイメージしてもらえばわかりやすいでしょう。
錆びている鉄にはケレンが鉄則
赤錆が発生した鉄に塗料を塗ると錆の進行が止まると考えている人がいるかもしれませんが、この方法はおすすめできません。
上塗りすると表面上はキレイに見えるかもしれませんが、下地の錆はどんどん進行するため、塗膜の早期離脱の原因となります。
錆びている鉄を塗装するときは、塗料の密着性を高めるケレンを行うのが鉄則です。
塗膜の性能を左右するケレンについては、以下の記事で詳しく解説していますのでご確認ください。
■関連記事:ケレンには種類がある?1種、2種、3種、4種の違いをチェック
どうしても錆びた鉄に重ね塗りしたい場合
錆びた鉄は塗装前にケレンするのが鉄則ですが、現場の状況やワークによってはケレンできない場合もあるでしょう。
どうしても錆びた鉄に塗料を重ね塗りしたい場合は、赤錆を黒錆に変えるという方法があります。
そこで登場するのが錆転換剤という製品です。
錆転換剤は赤錆に塗ると、鉄の表面に反応が起こり酸化被膜=黒錆を作り出します。
黒錆ができれば、下地となる鉄が守られて防錆効果が生まれるのです。
錆びた鉄に重ね塗りする場合は、まず錆転換剤を使用しましょう。
おすすめ錆転換剤「サビテンシルバー」
ミドリ商会ではカナエ塗料の錆転換剤「サビテンシルバー」をおすすめしています。
サビテンシルバーの特徴は以下のとおりです。
- 赤錆を黒錆に転換できる
- シルバー顔料を配合しているため、防錆効果が高い
- 水性のため、環境や人体にやさしい
- 錆びた鉄に直接塗布できる
サビテンシルバーは弊社が参加する「ピーチライナーリペイントプロジェクト」でも使用しています。
気になる方はぜひミドリ商会までお問い合わせください。
<ピーチライナーリペイントプロジェクトでサビテンを使用しています>