塗装場の健康に関する基準を作っていく|尾北環境分析との協業について
ミドリ商会は、『工場の健康度を上げる』というビジョンを達成するため、塗装場における健康リスクの低減と環境配慮の両立を目指しています。
取り組みの出発点となるのが、塗装場の状態を正しく測定し、客観的に評価することです。
感覚や経験則ではなく、数値の根拠に基づいて改善を進めるために、分析の専門家である尾北環境分析株式会社と協業しています。
本記事では、塗装場の健康基準づくりに向けた協業の内容と役割分担についてご紹介します。
目次
すべては塗装場の「有害性の把握」から始まる
塗装場の健康対策というと、マスクや手袋、換気設備といった対策から検討されることが多くあります。
しかし、本質的な改善の第一歩は、その前段階にあります。
まずは「何が・どれだけ・どのような条件で存在しているのか」を把握することが大切です。
- 使用している塗料やシンナーの成分
- SDS(安全データシート)に示された有害性情報
- 実際の作業環境中の濃度や分布
- 作業者のばく露状況
これらを把握しないままでは、対策の優先順位を誤る可能性があります。
尾北環境分析は、作業環境測定やリスクアセスメント、各種分析を通じて、塗装場の状態を数値で可視化し、改善のスタートラインを明確にすることが可能です。
尾北環境分析と基準を一緒に作っていく
ミドリ商会と尾北環境分析は、単発の測定依頼を行う関係ではなく、塗装場の健康評価基準そのものを共同で整備していくパートナーとして協業しています。
特に重視しているのが、リスクアセスメントの考え方に基づく評価です。
重要なのは「物質の危険性」だけでなく、「人がどれだけばく露しているか」という視点となります。
同じ塗料を使っていても、塗装方法や作業時間、設備の稼働状況、換気状態によってリスクは変わります。
そのため、塗装場に合わせたリスクアセスメントと評価軸の整理が不可欠です。
現在は、尾北環境分析と定例ミーティングを行い、事例データや面談記録を蓄積し、塗装場に特化した診断基準づくりを進めています。
尾北環境分析との具体的な協業について
現在、尾北環境分析との協業では、主に以下の具体的な取り組みを進めています。
- 作業環境測定の実施
- リスクアセスメント代行パッケージの作成
- 塗装場向け評価軸の整理
- 実績データの蓄積
塗装場の診断結果を個別レポートで終わらせず、再現性のある改善モデルが構築できれば、『工場の健康度を上げる』というビジョン実現に近づけます。
数値を積み重ね、評価と改善の関係性を明確にしていくのが現在の協業内容です。
塗装場の主治医としてミドリ商会がやるべきこと
ミドリ商会は塗装場の主治医として、塗装場の検査を行い、治療ができる環境を作っていきます。
イメージは以下のとおりです。
- 検査・診断→作業環境測定やリスクアセスメントでの数値化
- 治療→健康塗料への代替提案
- 処方→局所排気装置や保護具の改善提案
検査・診断の基準は、尾北環境分析と一緒に作っていきます。
健康塗料への代替提案や局所排気装置、保護具についても、ビジョンに賛同いただけるサプライヤーとラインナップを増やしていく所存です。
また、塗料の有害性や健康塗料への代替については、Webを通じた情報発信により、知識を広めていくことも、ミドリ商会がやるべきことだと考えております。
業界の基準を作ることは夢ではない
塗装場の健康を守るための基準は、まだ十分に体系化されていません。
測定データ、診断事例、改善提案を積み重ねていけば、業界の基準を作ることは夢ではなく、十分に可能です。
ミドリ商会は、分析の専門家である尾北環境分析とともに、今後も業界の基準を作れるように努力を積み上げてまいります。
『工場の健康度を上げる』活動は、ミドリ商会だけではなく、各ステークホルダーとの協業によって実現していくものです。
ビジョンに共感いただける方は、ぜひ一緒に業界の常識を変えていきましょう。
