塗膜を剥離したい!剥離剤の概要とおすすめ商品スケルトンを紹介
「塗膜を剥離したい!」と思ったことはありませんか?
工業塗装では、塗ってはいけないところに塗料を塗ってしまったり、
治具に塗料が付いてしまったりと、塗膜を剥離したい場面によく出くわします。
塗膜を剥がすときに活躍するのが、剝離剤です。
本記事では剥離剤の概要と、おすすめ剥離剤「スケルトン」について紹介します。
塗料の剝離剤とは?
塗料の剝離剤は、その名の通り塗料を剥がすために使う薬品です。
素材に付いている塗膜は、人力で剥がそうとすると、なかなか剥がれずに大変な労力がかかります。
剝離剤を使うことで、労力をかけずに塗膜の剥離が可能です。
剥離剤の種類
塗料の剥離剤には、以下の3つの種類があります。
- 塩素系
- 非塩素系
- 水系
塩素系は剥離力が非常に強いですが、その分毒性も高く、取扱いに注意が必要です。
逆に水系は毒性が低いですが、剥離力が弱く、剥離できない塗料もあります。
工業塗装を行うユーザー様のほとんどが、塩素系の剥離剤を使用しているでしょう。
塩素系の剝離剤にはジクロロメタンという有機溶剤が含まれています。
ジクロロメタンは発がん性のリスクが高いとされ、人体に影響を及ぼす化学物質です。
特化則の第2種物質(特別有機溶剤)にも指定されています。
ジクロロメタンは、難燃性の物質であり、大量に保管可能です。
剝離力が高く、大量に保管できるため、多くのユーザー様がメインで取り扱っています。
剥離剤の使い方
それでは塗膜を剥がす場合は、どのようにすればよいのでしょうか。
剥離剤の代表的な使い方を紹介します。
刷毛やローラーで塗る
代表的な方法が、刷毛やローラーに剝離剤を付けてワークや治具に塗る方法です。
塗膜を剥がしたい部分に剝離剤を塗ることで、塗膜が浮き上がってきます。
浮き上がってきた塗膜は、ヘラ等を使えば簡単に削ぎ落とせます。
塩素系の剝離剤を使用する場合は、飛散して目や手に付着しないように、
しっかりと保護具を身に付けましょう。
ドブ漬けする
もう一つが、剥離剤を溜めた槽や一斗缶の中に、治具やワークを入れてドブ漬けする方法です。
小物のワークや治具であれば、大量に剥離処理することができます。
剥離するまで、他の仕事ができるため、手間が掛からない方法だと言えるでしょう。
ジクロロメタンを使用しない非塩素系の剥離剤の場合は、
剝離力を上げるために、剝離剤自体を加温する場合もあります。
塗料の種類や素材に注意が必要
剝離剤を使う場合は、塗料の種類や被塗物の素材を確認しましょう。
塗膜や被塗物の素材に合わない剝離剤を選ぶと、十分な効果が得られない可能性があります。
特に気を付けなければならないのが、被塗物の素材がFRPやプラスチックの場合です。
剥離力が強い剥離剤の場合、塗膜の下にあるFRPやプラスチックが侵されて溶けてしまうこともあります。
剝離剤を選ぶ際は、カタログや取扱説明書を確認して、適切な商品を選ぶようにしましょう。
おすすめ剥離剤「スケルトン」
ミドリ商会では、ナトコ社の「スケルトン」という剥離剤をおすすめしています。
スケルトンは日本で最初に生まれた塗膜剥離剤であり、ロングセラー商品です。
剝離剤=スケルトンと思っている人も多く、剥離剤の代名詞と言っても過言ではありません。
スケルトンの概要を確認していきましょう。
塗料メーカーが作る剥離剤
世の中にはスケルトン以外の剥離剤も数多く存在しています。
中には溶剤メーカーが作っている剥離剤もありますが、剥離させるのはあくまで塗料です。
スケルトンの最大の強みは「塗料メーカーが作る剥離剤」だということでしょう。
ナトコでは機能性塗料や建材用塗料など、さまざまな塗料をラインナップしています。
塗料や用途に応じて、剥離剤の研究・開発を行っていることが強みです。
スケルトンも数多くのラインナップがあり、用途に応じて最適な提案ができます。
環境対応型の剥離剤もラインナップ
前述したとおり、剥離剤の主力は塩素系剝離剤です。
ジクロロメタンを含んだ塩素系剝離剤は、ニオイが強く、
発がん性のリスクがあるなど、人体に影響を与える可能性も否定できません。
スケルトンシリーズには、ジクロロメタンを含まない非塩素系の剥離剤もラインナップされています。
作業環境を良くして、作業者の安全を守りたいと考える事業者様は、ぜひ環境対応型のスケルトンもご検討ください。
まとめ
世の中には数多くの剝離剤がありますが、ミドリ商会のおすすめはナトコ社が製造するスケルトンです。
ロングセラー商品であり、品質は間違いありません。
「どの剥離剤を選べばよいか分からない」や「環境に優しい剝離剤を使いたい」というユーザー様は、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。