塗料の硬化剤とは?使うメリットとデメリットを分かりやすく解説
塗装業に携わっているけれど、「硬化剤の役割や使用上の注意点が分からない…。」という人もいるでしょう。
硬化剤は2液型塗料で使うもので、高品質な塗膜を形成するためには欠かせません。
本記事では、硬化剤を使う2液型塗料のメリットとデメリットを解説します。
使用上の注意点も解説しますので、硬化剤について知りたい方は必見です。
硬化剤とは?
塗料には主に1液型塗料と2液型塗料があります。硬化剤は2液型塗料を塗る際に使用するものです。
2液型塗料は主剤と硬化剤をセットで使用します。
硬化剤を入れないと塗料は固まりません。
硬化剤は名前のとおり、塗料を硬化させるためのものだと覚えておきましょう。
2液型塗料を使うメリット
硬化剤を使用する2液型塗料を使う最大のメリットは、高品質な塗膜ができるということです。
塗膜に求められる性能は耐候性、強度、耐薬品性などさまざまあります。
塗料によって性能は異なりますが、硬化剤を使用した2液型塗料の方が1液型塗料と比べて、いずれの性能も良くなるのが特徴です。
例えば、塗膜の強度を比較した場合、1液型塗料より2液型塗料の方が強くなります。
さらに2液型塗料の中でも、主剤4:硬化剤1の塗料より、主剤2:硬化剤1の塗料の方が強度は強いです。
塗料は素材を保護して美観を保つために使います。
当然ながら形成される塗膜も高品質に越したことはありません。
高品質な塗膜に仕上げたい方は、積極的に2液型塗料を使いましょう。
2液型塗料を使うデメリット
硬化剤を使用する2液型塗料にはデメリットもあります。
2液型塗料は一度混ぜると再利用ができません。主剤に硬化剤を入れると、塗料が固まっていきます。
作業が終わって塗料を残しておこうと思っても、次に使う時にはカチカチとなっているので再利用できません。
混ぜ合わせるのが面倒くさいというのもデメリットでしょう。
2液型塗料は使う分だけ主剤と硬化剤を混ぜる必要があります。
塗装作業を行う時に都度発生するので、面倒くさいと思ってしまう人もいるでしょう。
硬化剤を使う時の注意点
硬化剤は使い方を間違えると、塗装トラブルにつながる恐れがあります。
- 硬化剤を入れすぎない
- 適切な量の硬化剤を入れる
硬化剤を使う時の注意点を確認しておきましょう。
硬化剤を入れすぎない
2液型塗料を使う時に多くの人が考えるのが「硬化剤を多く入れた方が乾燥が速いのでは?」ということです。
塗料によっては、主剤に対して硬化剤を入れすぎると速く固まるどころか、いつまで経っても塗料が硬化しなくなる
ものもあります。
ずっとベタベタした状態です。
塗料がべたつくと異物が付着するなどの品質トラブルにつながりますので、硬化剤の入れすぎには注意しましょう。
適切な量の硬化剤を入れる
2液型塗料の主剤と硬化剤には適切な比率が設けられています。
硬化剤を入れすぎても少なすぎても、塗料は固まりません。
主剤と硬化剤を混ぜ合わせるときは、決められた比率を守って使用しましょう。
できれば計量器を使って、適切な比率となるように調整してください。
決められた比率をしっかりと守ることで、高品質な塗膜が形成されます。
まとめ
硬化剤を使用する2液型塗料は1液型塗料と比べて塗料の密着性や強度が高いため、高品質な塗膜に仕上がります。
混ぜるのが面倒くさい・価格が高いなどのデメリットはありますが、完成した塗膜を見れば2液型塗料の良さを実感できるでしょう。
ミドリ商会ではお客様のニーズに合わせた塗料の提案が可能です。
塗料でお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。