【導入事例】環境配慮型シンナーで安心して作業できる環境づくりが進んだ|三鷹製版株式会社
愛知県豊川市に本社がある三鷹製版株式会社様。
あらゆる業種に向けてネームプレートなどの印刷加工品を納入しており、一部の製品は航空宇宙防衛分野にも活用されています。
三鷹製版様はミドリ商会から『環境配慮型シンナー』を提案して、ご採用していただいた企業の1つです。
環境配慮型シンナーを導入いただいた経緯や今後の展望などを野口工場の製造課 課長である橋本様にインタビューさせていただきました。
2種類のシンナーを環境配慮型に変更
三鷹製版様では、印刷に使用した版の洗浄時にシンナーを使用されています。
以下のとおり2つのステップに分けて版を洗浄しており、それぞれ環境配慮型のシンナーに切り替えていただきました。
- 大まかな洗浄でミノ溶剤を使用→環境配慮型の『T溶剤』に切り替え
- 仕上げ洗浄でトルエンを使用→環境配慮型の『エコシンナーCPⅡ』に切り替え
ミノ溶剤にはオルトジクロロベンゼンという溶剤が70〜80%含まれていますが、T溶剤に切り替えることで含有率が25%まで削減できます。
トルエンからエコシンナーCPⅡに切り替えるとトルエンの含有量は0になるため、環境配慮型シンナーに切り替えることで大幅に有機溶剤の量を削減できました。
環境配慮型シンナーを検討したきっかけ
三鷹製版様は2018年にISO14001の自己適合宣言を行い、環境に配慮した職場作りを進めています。
ISO活動に取り組むきっかけになったのは、版の洗浄を行う職場が2017年と2018年に行った作業環境測定で2年連続第2管理区分に指定されたことと、同時期の特殊健康診断(有機溶剤)で作業者の3分の1が基準値を上回ったためです。
それから局所排気装置の導入などを行い、作業環境の改善に努めている中でミドリ商会から提案したのが環境配慮型シンナーでした。
シンナーは版の洗浄で重要な役割を担う製品です。
三鷹製版様では数年をかけて4~5種類の洗浄剤を試して洗浄力やコストの比較を行ってきました。
ミドリ商会から提案したT溶剤とエコシンナーCPⅡも評価していただき、洗浄力とコストの折り合いが付いたためご採用に至りました。
従業員の健康にも良い効果が出た
三鷹製版様では、半年に1回受診する特殊健康診断(有機溶剤)で従業員の3割程度が所見ありと診断されていましたが、環境配慮型シンナーへの切り替え後は従業員全員「問題なし」となりました。
これは局所排気装置の増強などを行った効果もありますが、環境配慮型シンナーも職場環境の改善に貢献していると言って間違いありません。
また以前は職場から発生する有機溶剤の臭いが原因で、近隣からの苦情もあったそうですが、現在苦情はなくなり、地域社会と共存できています。
働く人が安心できる職場づくりをサポートしていきたい
三鷹製版様では版の洗浄剤だけではなく、印刷時に有機溶剤を含んだインクを使用されています。
インクは製品における最重要な製品かつ種類が非常に多いため、すぐの切り替えは難しいものの、今後環境が良いものが出てくれば検討したいとお考えです。
ミドリ商会では今後も環境配慮型シンナーのように有機溶剤の有機溶剤の発散源を抑える提案はもちろんのこと、局所排気装置やマスク・手袋などの保護部を含めて総合的な提案を行い、従業員とその家族の方々が安心できる職場づくりをサポートしていきます。
三鷹製版様、この度は誠にありがとうございました。