【導入事例】作業環境測定やリスクアセスメントの代行で現場の安全に対する意識が向上!|玩具などを製造するA社様
大手玩具メーカーとの取引があり、日々新商品の企画・開発、サンプル制作を行っているA社様はオフィスの一角に塗装の作業場をお持ちです。
ミドリ商会はA社様から作業環境測定やリスクアセスメントの代行依頼を承っております。
今回はミドリ商会にお問い合わせをいただいたきっかけや、実際に対応させていただいた内容についてA社様にインタビューさせていただきました。
労働基準監督署の是正勧告が問い合わせのきっかけ
A社様は現在のオフィスで2013年頃から塗装の作業を行っています。
2023年に塗料を使う「彩色」の専門部署を立ち上げることになり、局所排気装置を増設しました。
以前までは塗装を行う頻度はそこまで高くありませんでしたが、専門部署で一部の従業員が塗装専任になるため、有機溶剤の取り扱いについて検索を開始しました。
オフィスの建築業者や社労士に問い合わせても明確な回答が得られなかったので、労働基準監督署に問い合わせたところ、担当者が現場に来て、最終的には現場の「是正勧告書」が交付されてしまいます。
A社様では有機溶剤の取り扱いや局所排気装置についての知見がなく、インターネットで色々と検索している中で、目に留まったのがミドリ商会でした。
局所排気装置の届出書類の作成を代行
まずA社様からご依頼いただいたのが、局所排気装置に関する届出書類の作成代行です。
塗料などの有機溶剤を扱う事業者は局所排気装置の設置や移転を行う際、所轄の労働基準監督署に届け出ることが義務付けられています。
届出書類の中には、局所排気装置計算書や排気系統図、排気ファンの性能曲線図など専門的な書類も多く、知見がないA社様だけでは作成が困難でした。
そこでミドリ商会では、実際に使用されている局所排気装置のスペックなどをヒアリングして、労働基準監督署への届出書類の作成を代行しました。
2023年12月にミドリ商会から書類を納品して、A社様で労働基準監督署へ届け出ていただいたところ、問題なく受理されました。
作業環境測定やリスクアセスメントもご依頼いただく
その後、A社様からは2024年3月に作業環境測定、2024年11月にはリスクアセスメントの代行についてもご依頼をいただいております。
作業環境測定は有機溶剤を扱う事業所で年2回の実施が義務付けられており、労働基準監督署の是正勧告書にも実施するようにと明記されていました。
ミドリ商会が手配した作業環境測定士によるサンプリングの結果、A社様は作業環境が適切に管理できている「第1管理区分」に該当しました。
リスクアセスメントについても、有機溶剤などの対象物質を扱う事業者に実施が義務付けられています。
A社様から有機溶剤のSDS(安全データシート)などをご準備いただき、専門分析業者によるリスクの積算を行い、報告書を提出しました。
その後、従業員の方々に対して、リスクアセスメントの結果と有機溶剤など化学物質の危険性についてレクチャーさせていただきました。
従業員が安心して働ける環境を一緒に作っていきたい
A社様からは、作業環境測定やリスクアセスメントを実施したことによって、「従業員の安全に対する意識が向上した」とコメントをいただいております。
以前までは保護具をしないで作業していた従業員が、有機溶剤の危険性を理解したことにより、作業時は必ず保護具を付けるようになったようです。
A社様では女性も多く働いており、妊娠や出産などのライフイベントがあっても安心して長く働ける環境作りを進めておられます。
ミドリ商会もその一助となれるように今後も尽力していきます。
ミドリ商会では「工場の健康度を上げる」をキーワードに様々な情報発信を行っています。
今後も従業員とその家族の方々が安心できる職場を少しでも増やしていけるように、塗料や保護具、設備などトータルでサポートしていく所存です。
A社様、この度は誠にありがとうございました。