【導入事例】リスクアセスメント代行が現場を改善するきっかけに!|有限会社川勝鉄工所
愛知県名古屋南区に本社を持つ製缶加工メーカーである有限会社川勝鉄工所様は、ミドリ商会の『リスクアセスメント代行パッケージ』をご利用いただいた企業の1社です。
本記事では、川勝鉄工所様がミドリ商会にリスクアセスメントの代行を依頼した背景やリスクアセスメントがきっかけで現場を改善した事例を紹介します。
リスクアセスメント代行をミドリ商会に依頼した背景
川勝鉄工所様は自社で溶接や機械加工、塗装の工程があり、リスクアセスメントの対象である化学物質を使用されています。
リスクアセスメントについて、事業者の義務なので対応しないといけないと理解はしているものの、通常業務があって対応する工数が足りていない状況でした。
そこでミドリ商会から『リスクアセスメント代行パッケージ』について紹介したところ、興味を持っていただき、すぐにご注文をいただきました。
リスクアセスメントは化学物質が含まれる製品のSDSを集めるだけでなく、現場の状況を分析したうえで、リスクレベルを推定するための情報をソフトに打ち込む必要があり、かなりの手間がかかります。
川勝鉄工所様と同じく、工数が問題で対応が進まないという企業は多いといえるでしょう。
リスクレベルの推定について
リスクアセスメントは、事業所の有害性や危険性を積算していく手法です。
川勝鉄工所様向けのリスクアセスメントはCREATE-SIMPLE(クリエイトシンプル)というリスク推定ソフトを使用しました。
- 塗料やグリースのSDS
- 作業工程
- 作業時間や作業量
- 防護服や手袋、マスクの着用有無
川勝鉄工所様に上記の内容をヒアリングさせていただいて、CREATE-SIMPLEへの入力作業を行いました。
リスクアセスメントの対象物質が42種類あることがわかり、それぞれの物質ごとにリスクレベルの推定を行い、川勝鉄工所様に報告書を提出しています。
リスクレベルは1〜4の4段階で評価し、数字が大きくなるほど高リスクです。 川勝鉄工所様では、リスクレベル4の対象物質が多いとの結果が確認できました。
従業員への周知はオンラインで対応
従業員の方には、CREATE-SIMPLEで評価した結果をWeb会議で共有しています。
川勝鉄工所様では、塗装工程で作業者の方がマスクをしているものの、防毒タイプのものではなく、リスクレベルが高くなる傾向でした。
有機溶剤などの化学物質が人体に及ぼす影響について、労働安全衛生法などの法令も交えて解説したところ、現場で抱えるリスクについてご理解いただけたと感じています。
防毒マスクを着用するきっかけに
2024年7月現在、リスクアセスメントの実施は義務ですが、レベル4だからすぐに改善をしなければならないというわけではありません。
あくまで現場のリスクレベルを自分たちで把握することが目的です。 しかし、川勝鉄工所様ではリスクアセスメント後すぐに作業者の方が防毒マスクを装着するようになりました。
社長以下従業員の方の化学物質への意識が向上し、すぐにできる対策を取り入れたことで、リスク低減につながっています。
リスクアセスメントで労働環境への意識が上がった
リスクアセスメントは化学物質のリスクについて、企業が自立管理することを目的として労働安全衛生法で実施が義務付けられています。
しかし、日常業務と並行して実施するのは難しく、対応できていない企業が多いのも実情です。
今回『リスクアセスメント代行パッケージ』をご利用いただいた川勝鉄工所様からは、対応後に従業員の方の労働環境への意識が上がったとコメントをいただいています。
自社のリスクが把握できれば、保護具の着用、局所排気装置の設置、材料の変更など様々な選択肢でリスクを下げる対策を検討できるようになるでしょう。
川勝鉄工所様と同様に『リスクアセスメント代行パッケージ』をご利用したい企業様は、お気軽にミドリ商会までお問い合わせください。
リスクアセスメント後のサポートも含めて、トータルでご提案させていただきます。