環境配慮型塗料とは?ー特定化学物質障害予防規則ー
今年の5月に環境配慮型という言葉について記事をあげましたが、今回はもう少し具体的に説明させていただこうと思います。
今回のテーマは、
目次
「特定化学物質障害予防規則」(通称:特化則)
について。
なんとなく耳にしたことはある。
知ってるけど意味は知らないし、深く調べたことはない。
という方は多くいらっしゃるかと思います。
実はこの言葉、私たちが取り組みをしている環境配慮型塗料のモニターを募集していますにおいては非常に重要な法律です。
結論から言うと、
環境配慮型塗料とは、特定化学物質障害予防規則に該当する有機溶剤の含有量が1%以下の塗料
です。
特定化学物質って何????
ってなりますよね。
ここからは順番に紐解いていきましょう。
特定化学物質障害予防規則は、以下の分類に分けることができます。
- 第一類物質/がん等の慢性障害を引き起こす物質のうち、特に有害性の高いもの
- 第二類物質/がん等の慢性障害を引き起こす物質のうち、上記1に該当しないもの
- 第三類物質/大量漏洩により、急性中毒を引き起こすもの
上記1.と2.は特別管理物質と呼ばれ、厳しく規制されています。
ここからが重要です。
特定化学物質とは、
2.第二類物質(特定第二類物質/特別有機溶剤等/オーラミン等/管理第二類物質)の中の、特別有機溶剤等です。
特別有機溶剤リスト(2017年7月現在)
エチルベンゼン |
クロロホルム |
四塩化炭素 |
1,4-ジオキサン |
1,2-ジクロロエタン(二塩化エチレン) |
1,2-ジクロロプロパン |
ジクロロメタン(二塩化メチレン) |
スチレン |
1,1,2,2-テトラクロロエタン(四塩化アセチレン) |
テトラクロロエチレン(パークロルエチレン ) |
トリクロロエチレン |
メチルイソブチルケトン |
これら特別有機溶剤の含有量が1%以下の塗料を環境配慮型塗料と呼んでいます。
ただでさえ聞き慣れない名前なのに、計12個も覚えられませんよね。
この中で覚えていただきたいのはただ一つ!
エチルベンゼン
全部は覚えられないので、これだけ覚えてください!
特定化学物質 = エチルベンゼン
環境配慮型塗料とは、エチルベンゼンの含有量が1%以下の塗料である!
厳密には違いますが、このようなイメージで覚えてくださいね。
今回は特定化学物質障害予防規則についてお伝えしましたが、今後も環境配慮型塗料という大きなテーマのもと、お役に立てる情報をお届けしていこうと思います。
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