最近よく聞く『特化則』って何?? 何のための規則なのか解説致します!
特化則と呼ばれるものは、正式には『特定化学物質障害予防規則』と言います。
今回はこの『特定化学物質障害予防規則』についてご説明します。
特定化学物質障害予防規則とは、
正しく取り扱わないと健康障害を起こす可能性のある特定化学物質を、
作業者が体に取り込むことがないように
作業方法や、設備など事業者が守らなければならないことを定めた規則のことです。
特化則とは?
特化則は「特定化学物質障害予防規則」が正式名称です。
労働安全衛生法の特別規則の1つであり、正しく取り扱わないと健康障害を引き起こす可能性のある「特定化学物質」を使う作業者の健康と安全を守るための規則と覚えておきましょう。
■労働安全衛生法とは? 「職場における労働者の安全と健康を確保」するとともに、「快適な職場環境を形成する」目的で制定された法律。 労働安全衛生法の中で、塗装業務を行う事業者に対して定められている規則の代表例は以下のとおり。
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特化則では、作業者が特定化学物質を体に取り入れないように、作業方法や設備について、事業者が守るべき項目が定められています。
具体的に特定化学物質とされているのは、以下の表の通りです。
対象物質
規制対象物質は随時追加されます。
平成25年1月に、エチルベンゼン等、平成26年11月には、MIBK(メチルイソブチルケトン)・スチレン等が、対象物質に追加されました。
特に第一類と第二類に分類されている物質は発がん性が高い物質であり、塗料によく使われているエチルベンゼンも、これに分類されます。
対象業務
対象となる業務は、MIBKやスチレン等の含有物を用いて屋内作業等において行う有機溶剤業務、エチルベンゼン含有物を用いて行う塗装業務で屋内作業場等において行うものとなっています。
規制対象の範囲
エチルベンゼンやMIBK、スチレン等の特別有機溶剤を単一成分で1%超含有する物が、規制対象物になります。
特定化学物質を扱う際の注意点
まず塗料にエチルベンゼンなどの特定化学物質が含まれているかどうかを確認することが必要です。
塗料に添付されているSDS(安全データシート)を確認すれば、特定化学物質の含有有無と含有率が記載されています。
塗料が特化則の対象となる場合は、事業は以下の対策を取らなければなりません。
- 作業者に全面形マスクを着用させる
- 特定化学物質作業主任者の選任
- 作業環境測定の実施
- 作業者の健康診断の実施
その他には、局所排気装置を設置するなどが義務付けられています。
特化則では作業者が健康を損なわないよう、安全な職場づくりが求められていると言えるでしょう。
環境配慮型塗料という選択
健康被害の恐れがある特定化学物質を含む溶剤型塗料が、なぜ使われているのでしょうか?
それはずばり「比較的安価で使いやすい」からです。
確かに水性塗料など溶剤を含まない塗料を使えば、作業者の健康には良いかもしれません。
しかし、塗装設備や塗料の保管庫を水性塗料用に新設する必要があり、
多額のコストが掛かる可能性があります。これが事業者の大きな負担となっているのです。
そこで、ミドリ商会がご提案するのが「環境配慮型塗料」です。
弊社が取り扱う特化則対応シリーズの塗料であれば、作業者や環境に配慮しつつ、
既設の設備をそのまま使用することができます。
気になる方は、下記よりお気軽にミドリ商会までご連絡ください。
<特定化学物質障害予防規則を分かりやすく動画で解説しています>
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環境配慮型塗料とは?ー特定化学物質障害予防規則ー
環境配慮型塗料とは?ーエチルベンゼンー
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