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塗料ブログ

化審法と特化則の違いを解説!それぞれの「特定化学物質」を紹介

「化審法、化管法、特化則に有機則…。いっぱいあるけれど、よくわからない!」とお困りではありませんか?

「特定化学物質」という言葉がどの法律でも使用されているので、混同する方も多いでしょう。

化審法と特化則は制定された目的が違います。どちらも「特定化学物質」が指定されていますが、指定に至った観点は全く別です

本記事では化審法と特化則の違いについてわかりやすく解説しています。

記事を最後まで読んでいただくと、どちらが塗装業に関連深いかわかるようになりますので、ぜひご覧ください。

 

化審法と特化則の違い 

画像引用:環境省「化審法と他法令との関係」

上の画像は化学物質の各種制度の位置づけを表したものです。

化審法はオレンジ部であり、環境に関する法律であることがわかります。

一方の特化則は、労働安全衛生法に含まれているため、労働環境に関する規則です。

化審法と特化則の概要を掘り下げて確認していきましょう。

化審法は環境汚染を防止するための法律

化審法の正式名称は『化学物質の審査及び製造等の規則に関する法律』です。

化学物質による環境汚染を防止するための法律だと覚えておきましょう

化審法は、主に以下の3つで構成されています。

  • 新規化学物質の事前審査
  • 化学物質が市場に出た後の継続的な管理措置
  • 化学物質の性状等(分解性・蓄積性・毒性・環境中での残留状況)に応じた規制と措置

つまり新たな化学物質を「本当に世の中に出してもよいのか?」という審査を行い、審査合格後も有害性がないかどうかを評価して、リスクに応じた規制を講じるための法律です。

特化則は労働者の安全と健康を守るための規則

特化則の正式名称は『特定化学物質障害予防規則』です。

作業者の健康被害を引き起こす可能性のある特定化学物質に関する規則で、取扱い事業者には以下の義務が課せられています。

  • 作業主任者の選任
  • 危険性の掲示
  • 蒸気の発散源対策(局所排気装置等の設置)
  • 特殊健康診断の実施
  • 作業環境測定

特化則は労働者の安全と健康を守るために、事業者に対策を義務づけるための規則だと覚えておきましょう。

 

化審法と特化則の「特定化学物質」の違い 

化審法と特化則はどちらも「特定化学物質」という言葉が出てくるので、混同してしまう人も多いでしょう。

以下のように覚えるとわかりやすいと思います。

  • 化審法の特定化学物質→環境汚染のリスクが高いものが指定される
  • 特化則の特定化学物質→人の健康被害を引き起こすリスクが高いものが指定される

それぞれの特定化学物質を確認していきましょう。

化審法の特定化学物質

化審法では分解性や蓄積性によって、第一種と第二種の特定化学物質が指定されています。

  • 第一種特定化学物質:難分解・高蓄積で、長期毒性があるもの
  • 第二種特定化学物質:低蓄積、人または動植物への長期毒性があるもの

化審法の第一種特定化学物質で有名なのは、ポリ塩化ビフェニル(PCB)です

人工的に作られた油状の化学物質であり、水に溶けにくく、熱で分解しにくいなどの特徴があり、電気機器のトランスやコンデンサーに使われていました。

現在は化審法で製造・輸入が禁止されています。

第二種特定化学物質ではトリクロロエチレンが有名です

脱脂洗浄剤として使用されるトリクロロエチレンは環境に放出されると、人や動植物に悪影響を及ぼす可能性が高く、化審法で特定化学物質に指定されています。

特化則の特定化学物質

特化則では、特定化学物質を第一類物質・第二類物質・第三類物質に分けています。

第一類物質はがん等の慢性・遅発性障害を引き起こす物質のうち、特に有害性が高いものです

化審法の第一種特定化学物質であるポリ塩化ビフェニル(PCB)は、特化則の第一類物質にも指定されており、人体に悪影響を及ぼす可能性が高いことがわかります。

特化則の特定化学物質については、以下の記事で紹介していますので、合わせてご確認ください。

■参考記事:最近よく聞く『特化則』って何??何のための規則なのか解説致します!

 

化審法と化管法(PRTR法)の違い

特化則と並んで、化審法と混同しやすいのが化管法です。

化管法の正式名称は『化学物質排出把握管理促進法』であり、一般的にPRTR法(Pollutant Release and Transfer Register)と呼ばれています。

化審法は新規の化学物質の審査や世の中に出た後の規制に関する法律ですが、化管法は特定化学物質の排出量を把握することを目的とした法律です

化審法は特定化学物質の審査と規制、化管法は排出量の把握が目的と覚えておけばわかりやすいでしょう。

 

塗装業で意識すべきなのは特化則

特定化学物質に関する法令はたくさんありますが、それぞれの目的を理解していれば、自社で意識すべき法律が何なのか見えてきます。

ミドリ商会と関連性の高い塗装業を営む企業では、特化則を意識しましょう

塗料には人体の健康被害を引き起こす恐れのある有機溶剤が含まれるケースが多く、特化則の特定化学物質になっている可能性もあります。

ミドリ商会は特化則に対応した塗料の紹介から、局所排気装置の提案、作業環境測定の実施まで、作業者の安全と健康を守るためのトータルサポートが可能です。

気になる方はお気軽にお問い合わせください。

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